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死亡保険証券と同封した遺書

お母さんへ
 
いつこの手紙を読んでいるかは分かりませんが、お身体壊していませんか?
 
まず初めに、先立つ親不幸をお赦し下さい。
 この他、沢山謝るべき事もあるけれどお母さんへの「感謝」を伝えさせて頂きます。 
 
小学校二年生、ガラス扉に突っ込み大ケガをした入院期間、常に寄り添い、夜中にこっそり、包帯の隙間からコンビニおにぎりを食べさせてくれましたね。ありがとう。
 
吉本興業で打ちひしがれ、無気力なパラサイト期間、「タカシご飯よー。」と一言。他には何も言わず、温かいご飯と心休める時間を作ってくれましたね。ありがとう。
 
高ニのピョンちゃん号泣事件、二浪の日焼け事件、引越し間際のコロナ騒動、大人になってからも沢山心配かけましたが、どんな時も僕ら3人、子供の事を最優先に、沢山の時間と、沢山のお金と、沢山の愛情を注いでくれました。
 
お陰で人への優しさと感謝の気持ちを忘れず安心して歩む事が出来ました。
 
相変わらず、自分の事より周りを優先するお母さんの事ですから、貯金はしていないと思います。
 
この保険金は、結婚しても受取人を変えずに残しておきますので、パーッと使って少しでも笑って下さいね。お母さんの笑顔が大好きなので、草葉の陰から見ています。
 
最期に、良い仲間に恵まれ、幸せな人生でした。ありがとう。感謝と愛を込めて。
 
ドラ息子より

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