消えた2億7,000万円

小阪の著書
『「儲け」を生みだす「悦び」の方程式』
の第1章に、

「2億7,000万円が知らない間に消えていた」
という
あるお店の話が出てきます。

どういう話かというと、

あるお店の売上げが
ピーク時の三分の一に
落ち込んでしまったのですが、

この店の社長は
売上低迷の原因を
「品揃え」と「価格」だと
思っていました。

そこで小阪が社長に
「この一年間で獲得できた新規客の数は?」
と聞くと、

「ポイントカードを発行しているから分かります。12,000人です。」
とのお答え。

そこでさらに小阪が
「その12,000人のうち、何人がこの一年間でもう1回利用してくれましたか?」
と聞くと、

社長は答えられませんでした。

そこで社長が調べたところ、

もう一度来店していたのは
たったの3,000人。

9,000人のお客さんは
一度切りの来店で
再来店していなかったのです。

この店のお客さんは
年間平均購入金額が
3万円だったので、

9,000人かける3万円の
2億7,000万円が
知らない間に消えていた…

という実話です。

恐ろしい…

私がこの話を読んだのは
チェーン店の店長時代でしたが、

かなりの衝撃を受けました。

なぜなら、

私がいたチェーン店も
このお店とまったく同じ状況
だったからです。

ポイントカードを
発行していましたが、

その後何人が再来店したか
などのデータは

まったく見ていなかったのです。

危機感を覚えた私は、

自店のお客さんに
再来店を促すハガキなどを
送りたかったのですが、

個人情報はチェーン本部一括管理
ということもあって
本部や上司の許可がおりません。

そこで
気持ちを切り替え、

スタッフさんたちとともに
「ファンづくり」
に邁進しました。

一人でも多くのお客さんに
再来店してもらうためです。

スタッフさんたちには
毎日のように
「お客さんに声をかけて仲良くなろう!」
と言い続けました。

そして、

「お客さん応対していたことで
作業が遅れたり、終わらないのは
全然問題なし!

むしろ、

『ずっと接客していたので
今日は作業がまったく出来なかった』

という状態が一番素晴らしい」

と伝えました。

こうして、

「ファンづくり」に
スタッフみんなと
徹底的に取り組んだところ、

実際の再来店率は
計測できませんでしたが、

お客さんであふれ、
売上も伸び続けるお店になりました。

その後、

チェーン店を辞めて
仲間と作った個店では、

新規客とつながり
リピートしてファンになってもらう
仕組みを準備して開店したことで、

オープンから順調に
ファン客が増えていき、

堅調に愉しく商売を
続けることができました。

商売における意外な盲点、

「お客さんは消えていく」

ということを
みなさんも忘れずに、

お客さんを消さないための
仕組みを持って

ご商売していただきたい
と思います。

ということで、

今日はyoutube
「小阪裕司の『商売道場』」の中でも
26万回再生いただいている
こちらの動画を。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://youtu.be/G5w7wJ1bar4?si=X6mHNPxnDc5gwQiR

また、こちらの動画では
この「消えた2億7,000万円!」を
小阪が解説しています。
合わせてご覧ください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://youtu.be/TszNi6olp1E?si=7Yd0dAIwxXkSE9zT
 
 
それではまた次回に。
  
  
  

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