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デジタルペン探しは「ケーキを食べればいいじゃない」と同じなのかもしれない

サードパーティ製のデジタルペンを使わなくなった件

 先日のnote では、Apple Pencilを半額以下で代替えできるサードパーティ製のタッチペン(またはデジタルペン)を取り上げました。安ければ何でもいいというつもりはないのですが、性能が同じ製品ならば安い方が良いではないか、という人柱の独り言みたいな記事でした。

 その後、日々の仕事に追われながら、iPad・iPhoneの日常使いの中で起きたことを通し、いろいろ考えるところがあって続報を書くべきだと思ったのがこの記事です。一番大きなことはサードパーティ製のデジタルペンを私は使わなくなってしまったということ💦 これって何だかなぁって話ですよね。

 その理由は2つあって、まず私がすでにApple Pencilを使っていたということ。第一世代も第二世代も使ってきた人間としては Apple Pencilに優るものはなしなのです。慣れもあるのだろうけど、やはり性能が良い。性能とは書き味・書き具合のことですが、これはApple Pencilが想定している紙がiPadなのだから、Apple社にアドバンテージがあって当然なわけです。
 そこで競争原理が働かないと Apple Pencilの性能も値段もこのままなので、新たに登場してきたサードパーティ製のデジタルペンに期待したわけなのですが、たとえデジタルペンであっても安かろう悪かろうは良くないってことが理由その2です。さて、それではその安かろう悪かろうとはどういうことなのか。

各メーカーによる「第二世代」iPad向けデジタルペンは隠れたヒット

デジタルペンを買うのに家電量販店は向いていない

 普通デジタルペンを購入しようと思ったら、まず家電量販店を考えると思います。家電量販店では「売れ筋」商品を大量に仕入れることで、薄利多売ができます。売れ筋だからこそ他店よりも1円でも安く販売できます。だから利用者も買いたい製品の型番がわかれば、家電量販店のオンラインショップで検索して一番安いところで購入すればよいのです。でも、そこは家電量販店もわかっているので、大量に仕入れる製品はそのメーカーと打ち合わせて型番を特殊にしていたりします。

 元は売れ筋はアーリーアダプタの動向から見出すものなのでしょうが、今ではその動向を一番知っているのはPOSが完備した家電量販店です。実際には売れ筋は販売店とメーカーが作っている場合もあります。販売店は価格交渉だけでなく、他メーカーの製品といろいろ比較できなければ、販売店の名が廃るというところですが、今やネットの情報が信頼できる上に、販売店のスタッフはメーカーから派遣されていることも多いのですから、売れ筋を他店よりも安く買えるかどうかが家電量販店のあるべき姿になっています。

 デジタルペンは未だに家電量販店のコモディティではないようです。以前と大きく違うのは、Apple Pencilという売れ筋が登場したということでしょうが、それでは店の売りにはならないわけです。
 Apple Pencilを除けば、デジタルペン売り場は昔からそんな感じです。一時的にはWacomなどをいろいろなメーカーを多数陳列して試行錯誤をして売り場が賑わっていた頃もあったと思いますが、数字がついて来なかったのでしょう。今は売り場が縮小されてしまった感じです。

試行錯誤できるAmazonには人柱になる楽しみも

 さて、今や三越のテナントにも家電量販店が入る時代です。だからデジタルペンを購入するのに販売店が向くとか向かないというわけではありません。家電量販店を眺めると置いてある商品の点数は多いのですが、何と!売れ筋しか置いてありません。そりゃそうです。POSの結果ですから。
 そもそも家電量販店では置いてあるデジタルペンの点数が少ないので、販売店では望み通りの製品は探せません。売れ筋といえば Apple Pencilなわけですが、それは家電量販店で探さなくても購入できます。

 また、Apple Pencil以外は、そのほとんどが無名のメーカーです。Wacom くらいは知られているかもしれませんが、そんなに沢山売れる商品ではありません。こうなると大量仕入れ薄利多売には向かない製品というしかありません。
 たぶんネットで評判になった製品ならば店頭に並んでいるかもしれませんが、どの販売店でも似たり寄ったりな値段になるかと思います。それではデジタルペンはどこで買うのが良いか。それはAmazonに決まっています。オンラインショップです。

探せば探すほど怪しい製品が出てくるAmazon

 デジタルペンは個人で好みが分かれるだけでなく、Apple Pencil以外はまだ定番が存在しない商品なのだと思います。そんな商品を試行錯誤しながら試して買えるのが、Amazonやオンラインショップなのだと思います。そこでは人柱になるのも自由。今時、そういう商品を探すとしたら、Amazonが最適なのでしょう(家電量販店と同じように売れ筋を安く買うこともできますが)。

サードパーティ製のデジタルペンは使い捨て価格なのか 

 そんなカオスが売り物のAmazonで、久々に見つけたのがApple Pencilの半額以下の2018年以降のiPad向けデジタルペンでした。「2018年以降のiPad対応」「第二世代」とか怪しい定義も満載で、久々に売れ筋商品がApple村から飛び出したという感じで、自分のiPad生活にプラスになるのであれば人柱にもなろうと試した結果があの記事でした(私的には高価なApple Pencilのペン先が折れたという事故も重なりましたが)。

 ところが、それだけでは終わらなかったので本記事になったのでした。それというのもサードパーティ製のデジタルペンが記事を書いた後に冒頭の写真のようにあっさり壊れてしまったのです。

 いわゆるありがちな安かろう悪かろうということで片付ければ良いことなのかもしれませんが、私のnoteはiPad・iPhoneをデジタルの紙として考えたい、ということで Apple Pencilの日常使いに関心を持った記事が多いです。
 そんな日常使いという立場から見ると Apple Pencilはなかなか高価なのは否定できません。デザイナーやイラストレーターの方なら仕事への投資ということで妥当な値段なのかもしれませんが、日常使いで紙とペンでできるところをiPad・iPhoneとApple Pencilに置き換えることを考えると、Apple Pencilの代替え品をAmazonで探すことで、何気に示唆されることは多くあります。

 でも、今はそんな考える時間を減らしてくれるのが純正品なのだな、と思えたりもします。勤務時間中に会社の経費で買うのなら家電量販店でApple Pencilで良いのでしょうね。

#はたらくを自由に


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