ぼっちだからこその言語化をする
はじめに
この記事はぼっちアドベントカレンダーの12日目の記事です。木曜から子供が熱を出していてずっと看病をしていたため投稿が遅くなってしまいました..
今回は、普段リモートワーク(ぼっち)でソフトウェアエンジニアとしてチーム開発をしていて感じていることを書きたいと思います。
リモートワーク開発だからこそより求められる言語化
これはチーム開発をやる上で当たり前の話なのですが、リモートワークでより顕著に意識しないといけないなという話です。
普段リモートワークでチームで開発をしていて、コミュニケーションの手段が、Slack, GithubのPR, 1週間に1回のオンラインでの定例の3つなので、この3つの手段で発信をしなければ、相手が何をしているのか全くわかりません。
なのでリモートワークで最近常に心がけているのは、自分の思考をなるべくさらけ出すようにしています。例えば細かいところでいうと、とあるプロダクトでAPIのエンドポイントを作るとなると、仕様の整理、設計、コードを書く、テストをするという一連の行為がありますが、一連の行為をキチンとしたドキュメントでなくても必ずテキストに書きだして言葉にしてチームメンバーが見えるところに発信します。それによって自分の思考がみんなとズレがないことを確認しつつ、早い段階で認識の齟齬を防ぐことができます。
また、それとは逆に他人のアウトプットも積極的に汲み取って自分の認識とのズレがないかを常に調整しながらすすめるように意識しています。リモートワークではなく机を並べて開発していたら気軽に話しかけて細かいズレをすぐさま調整して進めていけますが、リモートワークだと同期の頻度が少ないため、積極的に発信と汲み取りを行う感じです。例えばGithubのPRのレビューとかで疑問点があったらちゃんと解消するまでコメントでやり取りをする等です。他の人もそのコメントのやり取りを見ることで同じ疑問を持っている人がいた場合も内容が共有できるので良いと思います。
同期の頻度が少ないという文脈では、プロダクト開発の途中で設計等で大きく舵を切り直す時も早い段階で思考の中をさらけ出す事が大きな混乱が招かなくてよくなるので大事です。市谷さんのこちらの記事で”判断のブレーキ”という表現でまとめてくださっています。
ここらへんの話は当たり前な話ですが、僕自身、最初は全然できていなかったので、まわりの方に迷惑をかけてしまっていたなと反省しております..。
他者と働くことはぼっちを意識するところから始める
認識の齟齬とうい話を上にも書きましたが、ぼっちになったとき、より自分の認識と他者の認識のズレの同期が困難になります。なので一番怖いのが、認識のズレがないという勘違いをしてしまって先に進んでしまうことです。
箱を空けてみたらお互い全然違うことを考えてましたーみたいなことはプロとしてあってはならないことなので、常に自分の認識が他者と合っていないという前提の元で、相手の発信した情報と照らし合わせたり、「これで合っているよね?」という確認のpingをこちらから積極的に発信してあげる必要があります。
ただ、なんとなく不安みたいな状態で、バシバシpingを投げても混乱を招くだけなので、朝会(Slackで投稿する形式)や振り返りの場等で、「こういうことを今不安と感じているんだよね」という漠然とした不安は表明をするとよいかもしれません。
言語化と合意形成で前に進む
これは以前のチームの(リモートではない)現場で学んだことですが、チーム開発で何かルールや行動指針を決めて円滑に開発を進めたい場合があった時、かならず言語化と合意形成を作るようにしています。具体的な流れとしては
・振り返りや議論の場で開発に関する新しい方針があがる
・wikiなどのドキュメントに方針と理由(決まった経緯)を書く
・みんなで内容を読み合わせする
・特に反対意見がでなければルールとして採用する
です。忘れがちなのが読み合わせをしてみんなで納得することがとても重要です。これによって皆ちゃんと方針を理由とともに受け止めて納得感を得ることができるので、より効果的にルールが実践されます。
この方針をまとめたものを"Working Agreement"と呼びますが、Working Agreementを作る際は上記のような合意形成を作ることで、みんなストレスなくルールを重んじてチーム開発に励むことができていたと思います。
リモートワークの開発でも同期が少ない中、同じ方向を向いてチーム開発を行うには Working Agreementが必要になってくると思いますが、言語化と合意形成をしっかりすることで、「作ったものの結局実践されなかった」みたいなことを防ぐことができるかと思います。
まとめ
ぼっち(リモートワーク)になって気がつけば半年が近づいて来ていますが、こちらに書いたことがより大事だなと最近しみじみと感じてきたというお話でした。
また本記事も言語化という意味ではとても重要だったりするので、今後も定期的に自分の思考をアウトプットしていきたいと思います。ではでは、よりよりぼっちライフを!
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