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【定期】2021年6月の10曲
7月も上旬が過ぎてしまいましたが、毎月やると言っておいて一ヶ月で終わりというのもあんまりなので、毎月10曲紹介シリーズの6月分を投稿します。(5月分はこちら)
Bucãina / Fernando Sodré
ブラジルの小編成インストはエルメート・パスコアルやエグベルト・ジスモンチなど豊かな鉱脈がありますが、これはよりジャズっぽい構成とタイトな演奏で組み立てられています。ジャケットに映る複弦ギターのヴィオラはリーダーのFernando Sodréが演奏するもの。ハーモニカのGabriel GrossiやバンドリンのHamilton de Hollandaなど、メンバーも凄腕揃い。
Viento a favor / En Cayapa
Caracas Sincrónicaのクラリネット奏者、Demián Martinezの参加するベネズエラ都市音楽グループ。なんで今まで聞き逃していたんだと思う内容で、ベネズエラ伝統音楽のリズムを現代的な洗練の中に取り込んでいるのが素晴らしい。どれもいいけど、M3は特にメロディの美しさが際立つ作品。
Bichonear / Movida Acústica Urbana (Los Sinvergüenzas)
ベネズエラ都市音楽からもう一曲。Movida Acústica Urbanaはベネズエラ都市音楽6バンドの集合体でどれも超一級の存在ですが、その中でもLos Sinvergüenzasはこのジャンルならではの小粋さ、軽やかさを伝えてくれる特にお気に入りのバンド。こんなお洒落な音楽をやっておきながら、バンド名が「恥知らずども」っていうノリも好き。笑
BUNKA / U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS
平行して代わる代わる語られるヒップホップとインド音楽の歴史、先人たちの偉業をつないでいく中でそれらが遠く離れた日本で出会うということ、その上に成立する人の営み、文化を高らかに称揚するメッセージの強度にめちゃめちゃ感動してしまった。MVは必見。
Popscuro / CLUBZ
メキシコのTuxedoなんて形容をされることもあるエレクトロ・デュオの2017年作品。
Get Sun feat. Arthur Verocai / Hiatus Kaiyote
Hiatus KaiyoteがArthur Verocaiと組んだのは2021年上半期のビッグニュースでした。ジャズ、R&B、フューチャー・ソウル、様々な音楽の境界を融解し拡張していく彼らの作品は毎回目が離せない内容ですが、MPBのレジェンドと組んだこの作品は現代的R&Bとブラジル音楽の融合におけるマイルストーンとして機能しそうな気がします。
I Love You / Weldon Irvine
いきなり時代が遡りますが、DJ人気も高いという1976年作。こういうのはアナログ盤が欲しくなりますね。。。
No te importe saber / Andrés Cepeda
コロンビアのポップスター、Andrés Cepedaが自らの父との思い出を振り返り制作したスタンダード・アルバム。シンプルな編成で歌の力がよく伝わる内容になっています。
Dark Matters feat. Gavin Salmon / Artyom Manukyan
アルメニア出身のチェロ奏者、Artyom Manukyan(アルティョム・マヌキアン)のリーダー作。Tigran Hamasyanも2曲に参加しています。この曲(M4)はVardan Ovsepianの作品。
Garopada / Luis Alberto Spinetta
スピネッタの1997年のMTVアンプラグドがappleロスレスで出てたので聞いてみましたが、すごいいいですねこれ。アルゼンチン音楽の巨人にも関わらずこれまであまりきちんと聴いてきていなかったので、これを機に掘っていこうかと。サブスク時代は本当に便利ですね。表題曲はアルバムの最後のインストナンバーですが、TV放映の際にはオミットされたようです。