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ソーシャルビジネスの経営支援で考えてみた_新幹線型組織編
ステージの異なる経営者と話をする機会があるのですが、事業を成功させて社会へ大きく貢献する企業に共通して言えることとして『同じ志や想いを持った仲間と事業を立ち上げているか』という点があると思います。当たり前と言えばそうなのですが、同じ想いを持った仲間がいて、自発的に全車輪が回転する新幹線のような組織は、社長の指示がなくともある程度正しい判断のもと動けるため、それゆえに、企業としての動きも早くなります。そして、お互いがシャフトでつながっていて、シャフトを通じて、情報という知(血)で響きあい、知識とノウハウ(栄養)も行き届き、さらに成長スピードが速くなる傾向があります。
成長スピードが速い企業とは、具体的にどんな企業でしょうか?改めて、箇条書きですが、書いてみたいと思います。
↓ ↓ ↓
1. 社員が、自社の存在意義と自分の使命を理解し、やりがいを感じるこ
とができる
2. 決断と行動に基本的な考え方を持っているので、対応が早い
3. 社内で違う仕事をやっていても、社員が顧客視点で考えることができ
るため、決断に誤りが少なく、適切な対応ができる
4. 社員に権限を持たせることができる、つまり、社長が社員のことを信
じている(逆もしかり)
5. 社員が起業家精神を持ちながら、自発的に考え、お互いの意見を尊重
する社風がある
ざっと考えただけでも、5つほど出てきます。
もちろん、これら以外にもありますが、ソーシャルビジネスの展開スピードが増す世の中にあって、事業の動きを早めるためにもこれらのことは不可欠な要素に思えます。
さらに、社会課題の解決には、相当の知恵と工夫を生み出すために、チームとして活発な意見が言えるだけの社内での情報格差の解消と、困ったときは助け合う気持ちがないと、簡単には次のステージに進ませてもらえない、そんなビジネス環境になってきたのではないかと思います。
当たり前かもしれませんが、社会課題を解決することは、生半可は気持ちでは実現しません。『おまえらのやってることはきれいごとだよ』と言われることもあるでしょうし、反対者も多数存在します。利益を失う人たちが大勢いるからです。そんな環境で事業を運営するには、これまで以上に『チーム強靭化』が大切になってくると思います。
※新幹線型組織:新幹線は、全ての車両にモーターが付いていて、全ての車
両が推進力を持っています。これになぞらえ、新幹線型組織とは、自立性
の高い経営のことを指します。
経営アップデート 代表 匂坂俊夫(中小企業診断士/事業構想士)
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