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ソーシャルビジネスの経営支援で出来ることを考えてみた_収支計画編

収支計画をどうやって考えていくか、迷ったことはありませんか?

収支計画ってどうやって立てればよいのか、私も今の仕事をする前は、ほとんど分かっていませんでした。「どこから取り掛かればよいのか、分かりづらい」と考えていました。


なぜ、収支計画って分かりづらいのか?

1つは、考えなければならないことが多いことが理由にあると思います。変数が多すぎるのです。これから伸びる市場なのか?競合が出てきたらどうなるのか?提供している製品やサービスの価値は、困っている人のニーズに合うのか?どのぐらい営業や販促すれば、何割の顧客が発注してくれるのか?どのぐらいの価格が適正なのか?ちょっと考えるだけでも多くの?が出てきます。

難しいと感じたら、シンプルに考えてみることから始めてみる

考えることが多すぎると、人は考えることを止めてしまったり、嫌になったりします。であれば、最初はシンプルに考えてみるのも一つの手です。

具体的にどうやって考えるか?

ソーシャルビジネスの収支計画を考える上でもっとも大切なのは、利益が最終的に手元にどのぐらい残るのか、ということになります。売上で考える人が多いのですが、仕入や経費で想像以上にかかりすぎて、最終利益が出ないことも良くあります(最初の1,2年は赤字覚悟で投資するなど、計画的にやっていれば別ですが。。。)。そのためには、税金を引いた最終利益の目標数字から逆算して考えると良いです。例えば、最終利益の数字を入れることで、どのぐらいの売上が必要になるのか、エクセルでもいいので、シートを作ってみます。

  1. 目標とする最終利益を入れてみる

  2. 税引前利益を出す

  3. 経常利益を出す(税引前利益と同じケースもある)

  4. 支払利息などがあれば、加えて営業利益を出す

  5. 営業利益に経費を加えて粗利を出す

  6. 粗利に原価を加えて売上額を出す

という流れです。上記は、分かりやすく伝えるために細かなことを省いていますので、大枠を掴んでいただければと思います。年間の売上額、月間の売上額が分かれば、受注する平均単価で割ると、成約しなければならない件数が出てきます。この数字を見ながら、今のリソースで行けるのか、行けないのか、考えてみます。この方法は、収支計画の概算を掴むときに役立ちます。まずは、簡便なシュミレーションをやってみる、というやり方です。

次回は、売値の決め方について書いてみたいと思います。

経営アップデート 代表・中小企業診断士 匂坂俊夫(さきさかとしお)

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