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健康&適正な体重を保つ為の食事Step1-3~トランス脂肪酸の摂り過ぎに注意~

こんにちわ。

健康&適正な体重を保つ為の食事として、以下のStepをご紹介させて頂きました

Step1 身体に良くないものを減らす

Step2 ちゃんと消化&吸収出来る様にする

今日は、Step1-3ということで「トランス脂肪酸の摂り過ぎ」に要注意です

トランス脂肪酸ってなに?

ジャンクフードや加工食品の摂り過ぎに気を付けよう!という理由の1つに、食品添加物やトランス脂肪酸などがあげられます

トランス脂肪酸とは何か?というと、脂肪という名前が付いている様に「脂質」であり、つまり油です。

主に水素添加という方法で、液体状の油を固形状に変える時に発生する物質がトランス脂肪酸であり、トランス脂肪酸を含む代表的な食品としては、パンに塗る「マーガリン」やお菓子に使う「ショートニング」、「ファストスプレッド」などが上げられます。

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もちろん、ちょっと摂ったくらいで、どうこうなるものではありませんが、摂り過ぎは心血管疾患や冠状動脈性心疾患のリスクを高める可能性が高いことが示唆されています。

「Intake of saturated and trans unsaturated fatty acids and risk of all cause mortality, cardiovascular disease, and type 2 diabetes: systematic review and meta-analysis of observational studies」

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26268692/

日本人とトランス脂肪酸

 厚生労働省の見解にもある様に、欧米などと比べて日本人はトランス脂肪酸の摂取量は少ない傾向にありますので、必要以上に恐れることはありませんが、最近は日本人のお米の消費量よりも、パンの消費量の方が多くなっており、毎朝パンにマーガリンをタップリと塗って食べている方などは、気を付けた方が良いですね!

WHO (世界保健機関)は、心血管系疾患リスクを低減し、健康を増進するための勧告(目標)基準として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示しています。このため、トランス脂肪酸の摂取量の水準が公衆衛生上懸念される国では規制している国もありますが、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、平均値で、総エネルギー摂取量の0.3%であることが分かっており、平成24年3月に食品安全委員会が取りまとめた食品健康影響評価において、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられています。

~厚生労働省 トランス脂肪酸に関するQ&Aより引用 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html~

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「あんこ×マーガリン」や「ジャム×マーガリン」など、子供の頃に一度はお世話になったことがあるパンなどはもちろん、コンビニやスーパーで販売されているお菓子などには、ショートニングが含まれていることが多い為、成分表示票を見た時に、マーガリンやショートニング、ファストスプレッドなどが記載されているものは、食べ過ぎにお気を付けください。

トランス脂肪酸は細胞膜の機能を変化させる

私たちの身体は、60兆個(最近は37兆個との見解も)の細胞からできていますが、その周りは「細胞膜」と呼ばれる膜によって包まれています。

この細胞の周りを包む「細胞膜」は、細胞の内側と外側を区切る仕切りとしての役割だけでなく、栄養素を取り入れたり排出したりと、とても重要な機能を担っています。

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そして、この重要な細胞膜の主な構成要素は「リン脂質」と言われ、リン酸という頭に、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がそれぞれ1本ずつ、足のように繋がっている様な構造になっています。

この足の部分にトランス脂肪酸が入り込むと、細胞の機能を狂わせてしまう為、摂らないにこしたことは無いですし、摂り過ぎに要注意ですね!

本日のまとめ&実践

・日本人は欧米人と比べてトランス脂肪酸の摂取量は少ないけれど、摂らないにこしたことはない

・トランス脂肪酸の過剰摂取は、心血管疾患や冠状動脈性心疾患のリスクを高める可能性が高い&細胞の機能を低下させると考えられる

・成分表示票を見た時に、ショートニング、マーガリン、ファストスプレッドなどの記載がある場合は、控えた方が健康には良い


参考書籍及びサイト

厚生労働省 トランス脂肪酸に関するQ&A https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html~

・栄養コンシェルジュ協会テキスト

・川合智氏分子栄養学研修テキスト

・千野ひとみ氏分子栄養学研修資料

・ポケットアトラス栄養学

・新スタンダード栄養食物シリーズ 生化学


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