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自分らしい時間的な豊かさを追求するための「はじめの一歩」は【ユタカジン】

TOSHINORIです。こちらはnoteマガジン「ユタカジン」への寄稿記事です。ボリューミーな記事になりましたが、「豊かな時間が流れる生活」の作り方にご興味がありましたらどうぞ、読んでみてください。


はじめに 〜ユタカジンについて〜

ユタカジンとは「自分らしい時間的な豊かさを追求する」ことを理念にかかげるタスクシュート協会のメンバーが、日々の活動から生まれた考え方や、得られたノウハウなどをシェアしているナイスなマガジンです。

読者のあなたが、ご自身にとっての「時間的豊かさ」を得るためのヒントが見つかる、そんな記事たちが並んでいます。ぜひフォローしてください。


当マガジンは2024年2月18日のスタートから1ヶ月も過ぎましたが、おかげさまで毎日ご感想をくださる熱心な読者の方もいらっしゃり、私たち書き手としても嬉しいかぎりです。お読みくださっている方々、いつもありがとうございます。

日替わりでメンバーが寄稿しているこのマガジンですが、今日は私の担当日ということで書いていきます。

私はタスクシュート協会の設立当初から運営に携わり、現在は協会が提供しているサービス「100日チャレンジ」の第七期コミュニティマネージャーを務めています。

今回の記事は、マガジン名ド直球。「自分らしい時間的な豊かさを追求する」ためのはじめの一歩としてオススメの方法を、熱量を込めてご紹介していきますッ!


自分らしい時間的な豊かさを追求する方法

あなたはこのユタカジンに興味を持ってくださっているくらいですから、「自分らしい時間的な豊かさ」に関心をお持ちですよね。

ふだん「自分にとっての豊かな時間」を、どのように育んでいらっしゃるでしょうか?(ぜひコメント欄から聞かせてください)


たとえば、友人から聞いた素敵なカフェを訪ねて、まったりと過ごす週末は豊かな時間になることでしょう。本で学んだ仕事術を使って、日常のタスクの完了速度を上げていくことは、生活全体の豊かさの向上につながるかもしれません。

私は「タイムパフォーマンス」を上げようとするよりも「タイムハーモニー」を意識して生活することが、豊かさをもたらしてくれると感じています。

「時間対効果」を気にして、たとえば10分間でより多くの「ナニカ」を獲得しようと躍起になるより、そもそも「時間を忘れて過ごした」瞬間が多くある毎日が幸せです。


とはいえそれはマインドの話であり好みの問題。どのような時間を「豊かだ」と感じるのか、どのように時間を使うことが「豊かさ」につながるかは、人それぞれ十人十色です。

ですが、その発見のために誰にでも、かならず役に立つ方法があります。


「記録(ログ)」ははじめの一歩にして奥義でもある

誰にでも役に立つ、自分らしい時間的な豊かさを追求する方法。

それは「記録(ログ)」を取ることです。

「はあ?」と思う人も、「たしかに!」と思う人もいらっしゃるでしょう。

あなたは「記録が大事だ」といった言葉は聞き飽きているかもしれませんし、そんなものは基本だと感じるくらい「記録する習慣」は当たり前になっているかもしれません。

あるいは、良いとは聞くけどなかなか記録できないという状況だったり、もしかすると「初めて聞いた」という場合もあるかもしれません。


どのようなケースであっても、お伝えしたいことは

「記録(ログ)を取る」という習慣は、あなたの人生を変えます。


すでに習慣になっている場合も、この機会にぜひ「記録(ログ)」というものをあらためて見つめてみてください。無意識で取れるようになった「記録」を、再度「意識の上」にあげてみください。

記録は記録。無味乾燥。書くことは決まりきっている。という方もいるかもしれませんが、実は「どんな記録をどう残すのか?」そのバリエーションは無限にあります。


仮に「夕飯を作った」ことを記録する場合、実際にはどんなログを残すでしょうか?

少し例を挙げると

  • 「料理をした」◯時から△分間

  • 「晩ごはんを作った」

  • 「夕飯料理:肉じゃが」◯時△分〜◯時□分の◇分間。

  • 「家族のご飯を作った。jMatsuzakiのVoicyを聴きながら学びの時間にもなった」

  • 「たいせつな家族のために時間を使った」

このように、ひとことで「記録」といっても、その行動に対して、どれだけの細かさで書くのか?どんな部分を書くのか?または最後の例のように、どんな切り口や視点でその行動を捉えるのか?と見ていくと、本当に様々です。


このようにしてログのバリエーションに意識を向けてみれば、これまでに見つけられなかった「自分にとっての時間的豊かさ」を発見したり、さらに追求していくことが可能になります。

「やったことの記録」は、「ただそれをつけるだけ」でも一定の効果が得られることが実験からも証明されていますが、そうはいっても「記録をつけているけどあんまり効果がない」「どう活かしたらいいかわからない」という声もよく聞きます。

時間的な豊かさを追求するにあたって、「何を記録することがそのための役に立つのか?」という問いも有効ですが、「どんなふうにそれを記録するのか?」という視点からも、記録のつけ方を工夫してみてください。


とりわけ、記録することが退屈になった場合や、思うような効果を感じないな、という場合には、記録の対象や内容を変えてみることをオススメします。遊びゴコロをもって記録の仕方を試してみるのは案外たのしいですよ。

とはいっても、具体的にどうするの?ということで、私の実際の記録と変化の例を1つご紹介します。


記録によって豊かな時間を作り出した実例

たとえばハードな仕事をがんばってヘトヘトになったあと、あなたは何をしますか?

疲れたアタマでついSNSを長時間見てしまったという経験はきっと誰しもが持っていると思います。

私は漫画が好きで、アタマが疲れた時にちょっと手を伸ばすことが多いのでですが、そこからついつい。気がついたら1時間も読んでいたということがよくありました。

しかし「仕事でヘトヘトになったあとの時間を、もっと豊かに過ごしたい」という気持ちがあって、仕事後に自分が行った実際の行動と時間を記録することにしました。


最初は、「漫画を読む」「Twitterを見る」といった行動をただ記録しました。1時間Twitterを見ていた自分を確認した時には、「無駄な時間を過ごしてしまった」といった感情が浮かぶようなところからスタートです。

そこでは、時間の調和を感じるどころか、自分を否定や攻撃するような気持ちが浮かびます。

そうして、実行タスクを記録するだけでは効果を感じられなかったので、次に「感じたこと」もセットで残すようにしてみました。しかしやはり、「無駄な時間を過ごした」「おもしろかったがもっと短くしたい」といった否定系の感想が並びました。

その記録の取り方も自分を満足させられなかったので、今度はなるべくその行動から良かった点も残すように変えてみました。「YouTubeをだらだら52分見たけど、◯◯について知ったことは仕事に活かせるのでネクストアクションとしてこうしてみよう」「漫画の主人公のこの考え方には力がもらえたので、今度は私もそう考えてみよう」という感じです。

ここにきて、記録という行為からポジティブな効果を感じるようになります。自分が「無駄にした」としか感じられなかった時間の中には、きらりと光るものがあるという実感。逆にいえば、記録の仕方を工夫することで、そこから光を見つけることができる、という実感です。


こうなってくると、「自分を責める原因になるもの」「無駄でしかない時間」であった、「ヘトヘトになった仕事の後に漫画を読む」という行動が、ポジティブなものに変わってきます。

すると不思議なことに、そのタスクを制御する力すら生まれます。10分だけ見ようと思えばちゃんと、10分だけ見られるようになるのだから驚きです。これは、そのタスクと仲良くなったためであり、そこに自己効力感が生まれるために起こる変化です。


こうして、記録を続けながらその中身を変えていくことにより、同じように過ごしたはずの時間からも、豊かさを見出すことができます。

ちなみにこの話の結末ですが、記録の工夫を続けていった今は、「ヘトヘトになった後に漫画を読む時間」は、私にとって「8分前後がベスト」という発見と、実際の行動の習慣化にまでつながり、満足感をもってこのタスクに対する「記録の工夫」は終了しています。

自分にとっては「30分以上読むと、いくらいい発見があってもダメージの方がでかい」が、しかし「8分程度だとスッキリとアタマと心がリフレッシュするし、次にやることに気持ちよく着手できる」ということが見つかったのです。(ちなみに3分程度だとやや我慢と不満感が残ることもわかっていて、なので2,3話=8分前後がベストなのです)

以上が、始めは責めるばかりだった「漫画を読む」というタスクとその時間も、自分らしい豊かな行動・時間に変わったという実例です。


記録のポイント

誰にでもできる「記録をつける」という行動ですが、このように活用していくことでその可能性が開きます。

何かの変化を求めるとき、誰にでもできる「はじめの一歩」としての「記録」ですが、そのつけかた、扱いかたには、人生を豊かにするための「奥義」とも言えるような深みがあります。

ここでご紹介した「記録の工夫」は、まずはご自身の「気になるポイント1つ」に対して、試してみてください。


たとえば「家事の時間を豊かにしたい」であるとか、「寝る前の時間をおだやかにできたらいいな」といった気持ちがあるところに、「取った行動とその時間を記録する」「感じたものや得られたものを追記する」「記録の視点を変えて続けてみる」といったことをオススメします。

人によっては初日から見方が変わって、嫌だった時間が「愛しい時間」になる人もいますし、続けるうちにだんだんとリフレーミングされて豊かさが育まれるということも起こります。あるいは、特定の行動が、目的に適うまったく別のものに変わる、ということもよく起こります。

重要なのは、同じタスクに対しても、その記録の仕方をアレコレと変えてみるということです。


あなたが記録をつける習慣をもたない場合は、ノートでもメモアプリでも大丈夫です。使いやすい道具を使って、簡単な記録をちょこっとつけるところから始めてみてください。

すでに記録の習慣を持っている場合は、あらためてその内容を見つめてみてください。遊びゴコロを持って工夫していくと、ぜったいに楽しいですよ。


最後に

今回の内容は、ハードあるいはマニアックだと感じるかもしれません。自分には無理と思うかもしれません。しかし、かかる時間は正味10分も必要ありません。

生活の中の1タスク、あるいは1プロジェクトに、ぜひお試しください。

この記事をブックマークいただいて、読み返しながら試してみるのもオススメです。

そして変化や効果を感じられましたら、ご感想をいただけると嬉しいです。本日もお読みくださりありがとうございました^^


明日は協会理事のjMatsuzakiさんの寄稿です。お楽しみにッ!


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