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[海外転職]2022年オランダ転職活動①立志編

フィンランドからの「南下」を考える

2018年3月からフィンランド現地企業で働いています。以下の長い記事に書いたようにヨーロッパで働きたいと考えて試行錯誤してなんとか就職できたのがフィンランドでした。

フィンランドで働いて良かったのは残業しないのが当たり前なことと長期休暇が取りやすいことでした。フィンランド企業での働き方や上司との関係性などについては以前インタビューを受けてビズリーチの記事になりました。

フィンランドの北部の町オウルで2年住んで南下したいという思いが強くなりヘルシンキ首都圏のエスポーに移った話は以下の記事に書きました。

フィンランドの中でもオウルと比べるとヘルシンキは大都会だしレストランもたくさんありました。オウルからエスポーに移ったのは正解でした。

でも美術館には不満がありました。山田五郎のYoutube動画を見て美術熱が再燃してしまい、いろいろな画家の作品を見たくなったのですが、フィンランドの美術館にあるのはほぼフィンランドの画家の作品だけです。(数少ない例外としてヘルシンキのアテネウム美術館にはムンクの「水浴する男たち」があります)

それからフィンランドでは寿司ネタが少ないという問題がありました。バルト海は内海で雨や雪で薄められ続けているため塩分濃度が普通の海の5分の一未満しかなく淡水魚しか住めません。なのでせっかくおいしいお寿司屋さんはあってもネタはサーモンがメインでそこにSiikaという白身のサケ科の魚などが入ってきます。マグロ、ハマチ、ウナギなどの食材は仕入れによりときどきあるという程度です。おいしいお魚が食べたいのです。食いしん坊ですみません。

他にも理由はありますがとにかくフィンランドからの「南下」をしたいと考えました。

ターゲット検討

それでフィンランドからどこの国に移るのが良いか考えました。中学2年からフランス語を勉強しているのでフランスへの憧れはずっとありますが、調べれば調べるほどフランスで働くのは難しそうです。イタリアやスペインは料理がおいしいし住むのは最高だけど平均年収が安いので今の年収をキープしたまま移るのはやはりハードルが高そうでした。西ヨーロッパ各国のエンジニアの平均年収について調べた結果を以下の記事にまとめています。

いろいろと考えて出た一つの答えがオランダでした。

オランダには美術館がたくさんあります。ゴッホ、レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ファン・エイク、ボス、ブリューゲルなどオランダ出身の画家も多いです。少し足を伸ばせばベルギーのアントワープにも行けて、ネロとパトラッシュが見たルーベンスの絵を見ることができます。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」があるデンハーグのマウリッツハウス美術館(2018年7月訪問)

お寿司のネタもいろいろ食べられることは確認済みでした。デルフトにはオランダ在住日本人の間で人気のラーメン屋さんもあります。

上記の調査では平均年収もオランダの方がフィンランドより高いようです。それとフィンランドと同様に英語だけで働ける会社が多いので転職がしやすいと考えました。ラテンの国は現地語ができないと就職が難しいという話をよく聞きます。

そして一つ個人的に重要なのが妻の幼なじみが20年以上オランダのデンハーグに住んでいるということでした。私たち夫婦が新婚旅行でオランダに行った時にはまだ恋人だったオランダ人男性と結婚して子供2人を育てながら現地で働くオランダ語ペラペラの女性。近くに幼なじみが住んでれば妻も楽しいだろうと考えました。実際オランダに移ることを提案したら妻も歓迎してくれました。

1月オランダ転職活動開始

2022年1月に2つの目標を設定しました。
①9月までにオランダに転職する。そのためにLeetCodeやる。英語発音強化する。
②7月までに腹筋割る。(なお腹筋は割れました)

コーディングテスト対策

私は大学でコンピュータサイエンスを学ばずに業務の中で独学でプログラミングを学んだため、データ構造やアルゴリズムの知識に偏りがあると認識してました。そして実際、以下の記事に書いたように2021年にアメリカ西海岸の企業のエスポーのポジションの面接をした時に5回コーディングテストがあり裏でググッたりしながらなんとか回答したのですが面接落ちました。

なので今回はコーディングテスト対策をしっかりやろうと考えました。調べたらC++だったらLeetCodeが一番良いとわかったのでさっそくアカウントを作成しました。

英語発音強化方法

英語の発音は日本にいる時にアメリカ英語発音の学校に通って一度はちゃんと発音できるようになったのですが、その後どんどん戻ってしまい、意識して話さないとちゃんとした発音で話すことができません。なのでもう一度発音を強化しようと考えました。オランダ人にどれだけ自分の発音が通じるかわからないですし。

発音強化方法について考えました。発音については誰かに聞いてもらうのが一番なのですがオンラインレッスンは時間もお金もかかります。

以前Teamsで議事録作成機能を試したことがあるのですが、その時に他の人が話した英語はちゃんと正しい文章になってたのに自分が話したことは全然ちゃんと認識してもらえてませんでした。なのでまず機械に認識してもらえる発音をできるようになろうと考えました。いろいろ調べて議事録作成アプリOtterを使ってみることにしました。

オランダ求人検索

一方でオランダの企業でC++使えるエンジニアを募集してるところを探したところたくさん出てきたのですが、不勉強で名前を知ってる会社はBooking.comくらいでした。

これも知らなかったのですがBooking.comはオランダに本社があります。Booking.comは以前はホテル予約に使ってましたがキャンセル時にトラブルが多く使うのをやめてたりしたのであまり乗り気がしませんでした。

なのでオランダ企業については求人を見ながら調べることにしました。

フィンランド企業N社のオランダ法人について

オランダ転職活動で最初に考えたのはフィンランド企業N社のオランダ法人でした。オフィスはアムステルダムのスキポール空港の近くにあります。

ただオランダでは携帯電話基地局ソフトウェアの開発はしておらず現職でのスキルや経験を売りにして行けるポジションはありませんでした。当時携帯電話基地局ソフトウェア開発はヨーロッパではフィンランドのオウルとエスポー、ポーランドのヴロツワフ、フランスのブルターニュのランニョンとパリ近郊のサクレー、ドイツのウルムでやってました。

社内転職サイトで検索したところオランダのオフィスでコンサルの仕事で募集してるのを見つけました。日本でコンサルの仕事を長いことやってたのでそれを強調したCVを作って応募しましたが反応ありませんでした。やはり日本の会社で得られるスキルや経験は日本の市場に特化したものが多く、それを売りにしてもヨーロッパでの転職は難しいです。そのせいでヨーロッパへの転職が長引いたのでした。

LeetCodeをやってみる

LeetCodeをやってみました。最初に選んだ課題のはとりあえず実装できたのですが提出しようとしたらコンパイルエラーになってしまいました。

なので今後のためにC++の開発環境をWindows PC上に構築しました。(普段仕事はLinuxサーバーでやっていたため。)Python自動化ツールの開発をVisual Stdio(VS) Codeでやってたので、PCにMinGWをインストールしてVS Codeからコンパイルできるようになりました。

VS Codeで問題のコードをコンパイルしたらやはりエラーになったのでそこで問題を解決して無事LeetCodeで提出できました。これで環境は整いました。

2月〜4月オランダ転職活動停滞

実はこの後2月から4月は身内に不幸があって日本への一時帰国を何度かしたり、会社の仕事が超多忙になったりして転職活動は停滞しました。

少し長くなって来たので5月以降の話はまた別の記事として書きたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

アムステルダムの運河沿いの斜めになった建物(2018年7月訪問)

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