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内転筋について追記

こんにちは小林です。
引き続き内転筋についてになります。

薄筋の内転動作

内転動作にはほぼ関与しません。理由は二つあります。

一つ目は筋繊維がほぼ縦であり、内転モーメントが殆どないことが理由として挙げられます。

恥骨結合~鵞足に付着しますので。


二つ目の理由として大腿骨にほぼ触れていないことが挙げられます。
ですので大腿骨の動きに与える影響は、限りなく少ないと言えます。


膝や下腿に与える影響が強いですね。


歩行動作エラーの追記

内転筋が使えないと立脚後期にて、股関節伸展・内転・内旋が出せず常に外側荷重になり、様々な弊害が生じると記載しました。

詳しくは上記をチェック。

そのメカニズムについて少し深堀したいと思います。


内転筋が使えない代わりに、他の筋群が股関節伸展・内転・内旋を補う必要が有り、半腱様筋・半膜様筋が代償的に働きます。

しかし上記2筋は筋繊維方向が縦方向であり、内旋モーメントが殆どなく、大腿筋膜張筋の内旋作用が補おうとします。

大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋に働くので股関節伸展・内旋に伴い股関節は外転します。

しかし股関節内旋したまま外転を行おうとすると股関節インピンジメントになりますので、自ずと股関節は外転に伴い外旋します。

股関節伸展・外転・外旋する事で常に足底外側側、すなわち小趾荷重になり様々な弊害を引き起こします。


半腱様筋が代償的に働くことで鵞足炎の可能性もありますしね。


常時小趾側に荷重が乗っている方の特徴の一つとして、歩行時に置いて足を前に振る際、踵が地面に擦れるエラーも見られます。


内転筋が強すぎるよりも圧倒的に機能低下している方の方が多いです。

女性は特に弱りやすいです。大腿骨が骨盤の外側から付着する事で、常時内股の様な姿勢になります。

内転筋が近づきますので撓みますよね。力んで短縮位ではなく使えていない状態です。筋それぞれには適切な筋長が存在しますし。


骨盤前傾位や多裂筋の適切な働きがキーポイントになってきます。

骨盤のコンディションはとても大切ですよ。


おわり。

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