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外腹斜筋と肩甲骨と肩関節可動域

新しい趣味発掘で楽器に走る男性、大体続かない。
小林です。

外腹斜筋と肩関節可動域についてです。
いわゆる肩凝りなどでお悩みの方、是非。


腹斜筋群に関する基礎的な内容な上記をチェック。


上記ブログ内にて外腹斜筋と前鋸筋は筋連結を起こしていると記載しました。連結を起こしているという事は可逆性が成り立ちます。

一方に不調をきたすと、もう一方も不調をきたすアレです。


肩関節に必要な要素

肩関節を上げる動きは外転と屈曲の二種類があり、それぞれ必要な骨の動きや筋肉の働きは異なります。

今回は肩甲骨にフォーカスして考えましょう。

外転


初期:肩甲骨内転+上方回旋 最終域:内転+上方回旋+下制+後傾

屈曲

初期:肩甲骨外転+上方回旋 最終域:内転+上方回旋+下制+後傾

厳密には屈曲時90°程度でしたら肩関節のみで可能になります。


ご覧の通りどちらも上方回旋が必須になります。☜ここ重要


外腹斜筋と肩関節ROM

ROMは関節可動域を指します。

猫背や円背の様な姿勢では外腹斜筋の起始部と停止部が近づき、撓みます。
例のごとく従重力姿勢ですので、力んで短縮している訳ではありません。

むしろプニプニです。機能していない状態です。


外腹斜筋がつぶれる事で連結している前鋸筋も撓み、機能不全を起こします。

このままでは肩甲骨が引き離れてしまい、もっと猫背方向へ姿勢が悪化してしまいます。

ここで菱形筋の登場。脊柱(C6-Th5)に付着している菱形筋が内側から引っ張ることで、肩甲骨がこれ以上ずり落ちないように支えてくれます。

菱形筋が働くことが今回の問題点になります。


菱形筋の作用は肩甲骨内転+下方回旋です。
そう、下方回旋なんです。

本来腕を挙げる際は、上方回旋を出したい訳ですが菱形筋が働くことで健康上腕リズムが機能せず、肩関節ROMは低下します。


そもそも屈曲時に必要な外転+上方回旋は前鋸筋の働きですし。

屈曲・外転どちらも最終域に必要な下制+後傾には胸椎伸展が必要ですから、猫背・円背の様な胸椎が過度に後弯していては腕は上がりません。


腹斜筋を始めとする腹筋群の状態、更には骨盤の適度な前傾位を保つことがとても大切です。


なんだかんだ骨盤です。あらゆる影響をもたらします。

重心により近く、身体の中央に位置しますから根本原因として最も考えられる組織になります。


おわり

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