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工学部化生系のじかんわり

はじめに

 お久しぶりです。早くも3年生、この4月で21歳になった工学部応用化学科の酒井です。皆さんはこのゴールデンウィークをエンジョイしましたか?
 今年のゴールデンウィークは、途中に平日を2日とびとびに挟んでの計8日でした。社会人であれば5/2、5/6と有給を取ることで10連休にすることが法律上は可能ですが、学生のみなさんの多くは普通に授業もあり、あまり大型連休感はなかったかもしれません。
 東京大学も当然2日、6日と授業日でしたが、私が取っていた講義は、すべて担当の先生のご厚意(?)により休講となったので、実家のある大阪に帰省し、野球をテレビで見て過ごしていました。ちなヤク☂

時間割紹介

 さて、今回はライブ授業で配付している『東大の基礎知識』で掲載しきれなかった東大時間割紹介シリーズとして、私の在籍する工学部化生系のSセメスター時間割と授業のふわっとした概要を紹介します。なお、シリーズと銘打ってはいますが今後続くかどうかは未定です。

今学期の時間割

 はいこれが私の今学期の時間割です。ずらりと並ぶ1限が壮観だぁ…。ちなみにⅡとかⅢとか書いてあるのは2年生のAセメスターに履修する専門科目、いわゆる持ち出し科目の続きということです。
”化学”と名の付く授業が大半を占めていますが、この点が前期課程と後期課程の大きな違いであり、広く教養を身につけることを主眼においた前期課程に対して、後期課程では今後の研究活動に最低限必要な知識を学ぶという側面が強くなっています。
 進路選択を先送りにできることに注目されがちですが、さまざまな分野に関する教養を学ぶ時間が与えられるという意味でも、進学選択までの1年半はモラトリアムなのかもしれないですね。

授業概略

 ここからは講義名だけではわかりにくい授業のざっくりとした内容をご紹介します。

フロンティア化学

 この授業は、工学部化生系を出て各企業に就職したOB/OG、例えば論文誌の出版に携わっている方や化学メーカーの人事を担当されている方の講演を聴くオムニバス形式で展開されます。卒業後、就職した場合具体的にどのような仕事をすることになるのか、あるいは化学と社会のかかわりといったことが現在までの講義では主なトピックとなっています。

情報工学概論

 この授業は、アルゴリズムの基礎を学ぶものとなっており、実際にコードを書いたりすることはあまりありませんが、木に代表されるようなデータ構造や、より一般的なグラフ理論の基礎、計算量など、ほとんどの言語に共通する概念がメインテーマです。

実験演習

 実験演習は1週間のうち9コマをも占める化学系学科としておそらく最も重要度の高い、そして大変な必修科目です。実験演習は有機化学演習・物理化学演習・コンピュータ化学演習の3つに分かれており、1セメスターの間にこの3つの種目を順に実施することになります。時間割上は18:35終了となっていますが、実際には片付けなどもあるのでコンピュータ化学演習以外ではほぼ延長となります。

おわりに

 以上あれこれ書きましたが、総じて化学が好きな人にとっては化生系の授業は概ね楽しいと感じるでしょう。低血圧など体調面の問題がない限り、早起きも慣れればそれほどつらいものではありません。レポートやアルバイトで土日がつぶれることはよくあり、お世辞にも暇とは言えませんが、平日は化学漬けといった感じで、一日一日が充実しています。
「大学ライフ」は前期教養のうちに楽しんだ上で進振りは化生系へ!


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