『「弁当忘れても傘忘れるな」観光から考える 利島の観光』

お疲れ様です。社内研修note共有します。
 今回4月29日から 2泊3日で金沢に旅行してきました。金沢に来た理由は、完全な私用ですが、観光スポットを実際に歩いたり車で走ったりして観光客を受け入れている設備、観光スポットの見せ方を勉強してきました。そこで気がついた利島が真似すべき点と金沢観光からみる改善すべき点についても考察していきたいと思います。


金沢とは、、、

 金沢とは、石川県の中心に位置して、日本海側気候で雨の日が多いことで有名な為に「弁当忘れても傘忘れるな」と言われることがあります。

 今回の旅も生憎初日大雨、 2日目は晴れ、3日は雨予報です。
1日目は、宿に着く時間が遅かったこともあり、2日目の晴れから行動することにしました。

雨が降るようの設定

 金沢駅周辺や近江市場、兼六園、金沢城、21世紀美術館まで全ての観光地は、雨でも楽しめる設計にされていました。
金沢駅、近江市場で言えば、お店の屋根やアーケードになっていました。これは、雨の為に設計されたものと推測できますが、晴れた日でも日差し避けになります。

金沢駅 鼓門
金沢駅 鼓門奥

 兼六園には、木々が多くあり雨を多少避ける効果もあるのだと思います。また施設の中にも、茶屋がありそこで雨よけができるようになっていました。
金沢城は、兼六園のすぐ近くにあり城内を見学することもできますが、場内の見学に力を入れていました。城内に入るのにチケットは必要ありませんが、城の中を見学するのには、数百円必要でした。

金沢城
金沢城
兼六園


 21世紀美術館は、屋外、屋内に展示エリアが存在し、屋外においても芝、土を使うのではなく、水捌けの良い砂やコンクリートを使っていました。これは、金沢駅、金沢城、兼六園でも同じような試みがされていました。


金沢駅 バス停

 金沢は、徒歩30分圏内観光地が存在しています。またこの周辺は、バスが巡回しており車よりもバスを利用する人が多い印象を受けました。理由としては、バスだと時間の計算がしやすいこと安価であることが挙げられると思います。

では、利島は?

 ここでいつも言っていることですが、「代案無くして批判なし」です。
金沢を観光視察して、ただ意見や感想を述べるだけでは、何の生産性もありません。

 金沢を観光して気がついてことは、利島の人が抵抗を表す『観光』というワードは、金沢のようなところをイメージしているのではという推測することができたことです。

 金沢で多く経験したのは、大人数、行列です。ゴールデンウィークであったことが深く関係していると思いますが、すごい人数でした。
 利島に観光客を増やしたいと思う一方で、大島や新島のように、どこ行っても観光客だらけの島にすることには、私も抵抗があります。
 利島は、Iターン者が増えていても、ほとんどの人が顔見知りで家族に近い雰囲気があります。それは、金沢や大島などの観光地慣れを促してしまうことは、利島の魅力を損なわす結果になりかねないと考えます。


『認知と普及の関係』

 観光客の人数の問題を言い換えると『認知と普及度の問題』『需要と供給の問題』だと思います。金沢の例に認知と普及を考えてみます。まず認知がされているかということを調べてみます。
「トラベルコ」国内ツアー詳細ページ閲覧数に基づいたランキングで金沢は、第5位でした。下にリンクを貼ってあります。
(参考:「トラベルコ」国内旅行先ランキングhttps://www.tour.ne.jp/j_special/ranking/

 金沢は、国内においても人気スポットであることはサイトのランキングによって証明されました。国民の多くの人に認知された観光スポットであるということです。ただ金沢には、多くのホテル、観光スポット、バスやタクシーサービスが存在します。
 これが何を示しているのか。金沢における供給や普及度は、これら観光サービスのことです。つまり行列ができるということは、需要に対して供給がオーバーしているということ。ホテルの宿泊数は、キャパ内であっても店舗、バス、タクシーの量や広さが十分担保されていない時、観光客の不満やクレームは増えるリスクがあります。

 利島が目指すところは、認知され普及度を増やさないということです。
それをする理由は、上記で述べた『利島の魅力』を伝えるためです。
 ここまでまとめてくると利島が今すべきことが少し明確に見えてきたように感じます。
 

 それは、「サービスの量を増やすことではなく、サービスの質を変えること。」
 

 利島に来た人がまた来たいとリピートしてもらい、いずれかは家族のようになって貰える島づくりをすることです。

 それには、島内の仕組みづくりからマネタイズまで広い範囲での改革やケア、制度設計まで行う必要があります。また金沢の雨に対する対策は、とても勉強になるものでした。雨でも楽しめる利島のスポットは、郷土資料館や勤労福祉会館(略して「きんぷく」)、あとは、店舗です。とは言っても利島の自然や人を感じられる施設になっているかと言われると怪しいものがあります。
 利島の雨に対する観光対策は、金沢のように雨を想定しての設備やマネタイズではなく、雨の利島だからこそ味わえる何かを再定義したいと思うようになりました


終わりに 

 金沢観光+東京宝島計画に向けての準備によって、ゴールは見えてきています。今何をするべきなのか。それは、個々の執行役員にとって課題、ゴールは違うと思います。しかし個々の執行役員が、ゴールに向かって努力、行動することでしか会社全体、利島の観光化を実現することはできません。




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