就活サービスWantedlyとGoodfindに見る、「イケてるデザイン」と「ユーザーファーストなデザイン」の違い

追記)読んでくださった方からのご反応、、ありがとうございます!!!


※以下、本編

最高のデザインは気付かれない


goodfindっていう就活サービス、デザインが極めて良い。 認知的負荷を下げることに焦点を当ててる、デザイン(設計)の力を感じる。。 それでいて、四角がチェックに変わるなどの挙動は微妙にアニメーションになっていて、、これは本当に体験をよくする、最高のデザインは気付かれない

Goodfind HPより

これは見やすい、、訪れたユーザーがまず何を探すのか?自分のN1の体験ベースだと、この時期23卒向けか24卒向けかをまず探し始める、これがとても面倒くさい その何卒向けかっていうのが左上っていうユーザーの視線の流れの最上流に設置されている、、神情報設計、プロの業。。

Goodfind HPより

コンセプトに「使いやすい」が入ってる。 就活サービス使いにくいものばかりで、ユーザーに謝って欲しいと思ってるので最高のコンセプト。 ユーザーファーストですっていう雰囲気を押し出しつつ、シンプルに使いにくいサービス(顧客視点できてない)は本当に多い。

イケてるデザイン ≠ ユーザーファーストなデザイン


情緒的価値とか長期的に形成されるブランドを大事にするっていうのももちろんあるのだけど、、 それと使いやすさはトレードオフではない、まるで「機能」と「感情」は二項対立みたいに感じてしまうけど、これは完全にバイアス。 あるのは「作りたいものを作った」か「使われるものを作ったか」だけ。

「イケてるデザイン≠ユーザーファーストなデザイン」だと思うのだけど、、 このwantedlyの「ログイン・新規登録画面」について、

- ログイン?新規登録?→文字を見つけづらい
- 就活サービスは連続で登録というインサイト→縦スクロールに慣れているのに横にあってスルー

という感じだった。。

wantedly HPより

名前の姓・名の間の分割線、視認性悪くて「姓名一体型」かと思ってしまった。 #アンチではない #良いサービスと評判だから必死に乗り越えようとしている

wantedly HPより

プロダクト廃れてビジョンあり


ユーザーに向けてビジョンを語るのはダサいと思ってる。 なぜなら、ビジョンを実現するためにプロダクトを作ってるのに、プロダクトに「こんなの作ろうと思いました!」と書いてある状態で、何とも不自然。 もちろん一概には言えないし、売り文句が書いてあるLPとプロダクトの境界が溶けてるのもある。ただ、iPhoneに「あなたの創造性を解放したいです!」と書いてあったら微妙という感じ。

老子の言葉に「大道廃れて仁義あり」という言葉がある。 意味としては、人の道理が自然に行われていた昔は、仁義という人為的な道徳は必要なかった。世の道理が失われたから、仁義をことさらに唱える必要が生じた」ということ。 プロダクトでビジョンが実現できていないから、言う必要に駆られるのではないだろうか。

Wantedlyさんのアンチではないけれど、、前提としてユーザーはユーザー登録をしに来てる 役所で書類をもらおうなどしていたら、役所の方が「はたらくを面白くしたいんです、そのために役所やってます」と言って申請用紙を隠してきたらどう思うだろうか。 とても不自然で、ユーザーには全く関係ない。そういうやばさをこの新規登録ページに感じる。

wantedly HPより

付録(記事紹介)


デザインに人を従わせるな」という最高な格言があるのだけど、、とても大好きな記事が2つあるので、最後にご紹介です!

1. 8000字&図解で要約『誰のためのデザイン?』D.A.ノーマン デザインをするなら知っておくべき「人間中心デザイン」の提唱

上記記事の中にあった最高の解説↓
本当に最高の内容なのでご興味湧いた方はぜひに!

8000字&図解で要約『誰のためのデザイン?』D.A.ノーマン デザインをするなら知っておくべき「人間中心デザイン」の提唱 より
8000字&図解で要約『誰のためのデザイン?』D.A.ノーマン デザインをするなら知っておくべき「人間中心デザイン」の提唱 より
8000字&図解で要約『誰のためのデザイン?』D.A.ノーマン デザインをするなら知っておくべき「人間中心デザイン」の提唱 より
8000字&図解で要約『誰のためのデザイン?』D.A.ノーマン デザインをするなら知っておくべき「人間中心デザイン」の提唱 より

2. オシャレ=いいデザイン?デザイナーのエゴは今すぐ捨てろ!


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