芸能界を目指すとちこのお話⑤ 【読者モデル編3】
【前回までのあらすじ】
地方のファッション誌で読者モデルとなったとちこ。
少しずつ、読モとして成長していくのでした。
転機が訪れたのは、読者モデルになって半年ほどたった時でした。
その日は、サロンの撮影でした。(いわゆる美容院の紹介のページ)
とちこが訪れたのは、とちこの地方では有名な美容室。
担当してくれたのはB’zの稲葉さんに似の大木さん。
サロンの撮影というのは、実際の撮影の前に、仕込み(髪を切ったり、染めたり)があります。
とちこも3回ほど美容室へ通い、撮影準備ばっちりのヘアを作り上げてもらいました。
この時の撮影自体は、特筆すべきことはありませんが、この大木さんとの出会いがとちこの転機でした。
大木さんから、全国紙の撮影の依頼を受けたのです!
当時、大流行していた女性用ファッション誌。(いわゆる赤文字系)
それも、とちこも毎月欠かさずチェックしていた雑誌についに載ることが出来るのです。
とちこ大興奮!!!!
全国紙の撮影。
初めて乗るロケバス。初めて食べるロケ弁。
たくさんのスタッフさんに囲まれた現場。
地方紙から全国紙にステップアップできたことで、
もっとやりたい!もっとやれる!!という気持ちが大きくなっていった。
最初はただ雑誌に載れたことが嬉しかった。
でも、もっとたくさん載りたい。
自分の好きな雑誌に載りたい。
もっといろんな企画に携わってみたい。
色んな欲がどんどん大きくなっていった。
そして思うようになっていったのです。
「これを仕事にしたい!」
大学2年生の時でした。
読者モデルをやっているから、と言われたくなくて学業も頑張った。
1限から5限まで授業をフルにいれて、単位を取りまくった。
2年の末には卒業できるだけの単位を修得し、3・4年はゼミにさえ通えば卒業できる形にした。
3年生にもなれば、就活がやってくる。
その前に行わなければならないミッションは2つ。
1、両親を説得する
2、所属する事務所を探す
さぁ、どうする、とちこ!??
つづく🐑
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