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芸能界を目指すとちこのお話⑨ 【宣材写真】

【前回までのあらすじ】

大学2年生で芸能界を志し始めたとちこ。
事務所のオーディションに見事合格!

事務所に所属が決まって、最初に行ったのは宣材写真の撮影でした。
宣材写真とは、タレントさんたちのプロフィール写真のようなもので、お仕事をもらう上でのオーディションにも使われる重要なものです。

宣材写真に大切なことは2つ。
・何者にでも化けれる要素
・品性

まず、1つめの「何者にでも化けれる要素」についてお話します。
※あくまでとちこの主観的な話です※
芸能人といってもモデル、歌手、役者、芸人などいろんなジャンルがあります。
この中でとちこが目指したのは「役者」でした。
とちこは背が低く(モデル→×)、歌が壊滅的に下手だった(歌手→×)からです(汗)

「役者」という仕事は、あらゆるキャラクターになりえます。
ある時はギャルに、ある時はキャリアウーマンに、またある時は殺人鬼にだってなります。
だから、宣材写真の中のとちこは、どんな色にでも染まれるよう、【真っ白】でなければなりません。
メイクはもちろん超ナチュラル。ファンデーションと眉毛くらい。
髪の毛も黒髪のストレート。

宣材写真を見た人が、とちこの中にあらゆる可能性を感じてくれるように写真を撮ります。

これ意外と難しいんですよ。
かわいければいい読者モデルの時と違って、より自然にナチュラルに撮らなきゃいけない。
でも宣材写真はこれからデビューするタレントの命ですからね。
頑張って撮ってください。

次に2つ目の品性についてお話します。
「品性」という言葉をつかってざっくり書かせていただきましたが、要は写真を見て、「この人と一緒に仕事がしたいか、したくないか」ということです。

芸能界は意外と厳しいです。時間に厳しく、礼儀に厳しく、上下関係にも厳しいです。
そういうことが当たり前のこととして出来る人としての品格を持ち合わせているか、ということをチェックされるのは、芸能界でもサラリーマンでも一緒のことではないでしょうか。

新人タレントは、数多くのオーディションを潜り抜けて、仕事を得ます。
もはやオーディションが仕事といってもよいほど。
そのオーディションに行くことすら、まず書類審査を通過せねばなりません。

その書類審査に用いられるのが、宣材写真です。
つまり、宣材写真がダメだと、オーディションで直接自分を見てもらうことすら叶わないわけです。

と、このように宣材写真とは事務所に入って間もなくする撮影のくせに、今後の芸能人生を分ける大きな意味を持つ撮影です。
心してかかりましょう。

ちなみに、とちこの宣材写真は、まあまあブサイクでした(笑)

つづく🐑


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