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ミュージシャンが本気のSNS動画を作るなら揃えたい機材

こんにちは。Toshikiです。
近年SNSに動画を出して活動の幅を広げたいと思っているミュージシャンの方が増えてきました、そしてたまにですが質問を頂く事があります。
その中で一番多いのが「どの機材を揃えたら良いのか分からない問題。」

カメラはCanon, Nikon, Sony, FUJIFILM, Panasonicと様々なブランドが出ていてどのカメラを選んだらいいのか?
照明機材は絶対必要なのか?編集にはハイクオリティなパソコンが必要なのか?
と様々な疑問があると思います。

今回の記事では僕の経験からこれから動画作りを始めたい方向けに
最初に揃えたい機材をまとめてお伝えしていきます。
高額な買い物が多いので少し予算が必要となりますが、近年出ているスマホアクセサリーの事も少し記載しますので
この記事を読み終わる頃には「最低限、必要になる機材」が何なのか明確になっていると思います。

この記事は「将来ハイクオリティな動画をSNSに投稿したい」と考えている方向けに僕個人がお勧めする機材を紹介する内容になっています。写真や動画の編集、カメラの設定、各ブランドの専門的な部分を比較そして説明する記事ではありませんのでご注意ください。

カメラ本体

Sony α6400 または α6600

おすすめの理由

① 液晶フリップ機能
Sonyのミラーレスカメラの多くは撮影中に自分の方向へ液晶を向ける機能を搭載している物が少ないです。
その中で現在は α6100/ a6400 / a6600の3種類が自分の方向に液晶を向ける事ができます。
この機能が有るか無いかで動画作りの効率は各段に変わってきます。
Sony以外のブランドでカメラを選ぶ際もこのフリップ液晶が搭載されているかを視野に入れて選んでおいた方が良いです。

② オートフォーカスが安定していてる
Sonyのオートフォーカス(全自動で被写体にピントを合わせる機能)はかなり早くそして安定しています。
個人の動画制作は基本的に全てワンオペでやりますので自分の顔にピントを安定して合わせてくれるカメラが必要です。

③ 超コンパクト
しっかり撮れるカメラ = 大きいという印象があります。
α6000シリーズはかなり小型で機材スペースを取りたくない方やいつでも気軽に外へ持ち運びたい方におすすめです。

α6100, 6400, 6600の違いはなに?
α6100は価格を抑えたエントリーモデル、α6400はミドルクラス、α6600はフラグシップモデルと言われてます。
α6600は、バッテリー持ち、ボディー内手ぶれ補正内蔵、ヘッドホン端子内蔵、Sony最新のオートフォーカスに対応しているなどかなりハイスペックな機能が充実しています。
この機能を抜いたのがα6400です。
そこからさらに液晶ファインダーの解像度、水準器機能、ピクチャープロファイル(カメラ内で色を作る機能)、120fps撮影(スローなどに使う機能)を無くしてさらにお求め安い価格にしたのがα6100になります。

④どれが一番おすすめ?
個人的にα6400をおすすめします。
α6600はいろいろ盛り込んでいますが殆どの機能が「自宅で三脚にカメラを置いて情報・演奏を撮影する」チュートリアル・プレースルースタイルの動画をメインで撮りたいと思っている方には必要のない機能が多いです。
基本的な性能はα6600と同じなので今買うならα6400をおすすめしてます。
もしも外でビデオブログ(Vlog)などを撮影したいと思う方がいたら手ぶれ補正が内蔵されているα6600の購入をお勧めします。

レンズ

カメラのレンズには各ブランドで違う独自のマウント(接続面)があります。SonyはEマウントです。
a6000シリーズから更に上のハイスペックモデルa7シリーズへ移行してもSony Eマウント同士なので引き続き同じレンズを使用する事ができます。
ボディーが変わっても同じレンズを使い続けれる=次回の機材出費が抑えられると考えるとおすすめです。(これをレンズ資産と言います)

チュートリアル動画を撮る人向け

Tamron 17mm-28mm F2.8 (APS-C換算25.5mm-42mm)

本来はフルサイズカメラのα7シリーズに向けて作られたレンズですがAPS-Cのα6000シリーズでも使用可能。
最初のレンズとしては少し高いと感じられますが万能で軽く扱いやすいです。広角ズームレンズなので背景も広く撮れて1本で重宝します。
ボケ感は広角レンズの性質上、あまり出ない為、背景を溶かすまでボカした絵を撮りたいと思っている方には一味足りないと思います。

フルサイズ、APS-Cとは?
カメラの内部のイメージセンサーの大きさを表した呼び方です。
画角、ボケ感、暗所での撮影など様々な部分に関わって来ます。
本当は結構重要なのですがここで専門的な話は省かせていただきます。
スマホ→マイクロフォーサーズ(Lumix Olympusなど)→APSC(a6000シリーズ)→フルサイズ(α7シリーズ)主にこの順番です。
上記4種類のイメージセンサーが一般的に使われていて大きければその分綺麗に撮れると考えていただければ大丈夫です。さらに詳しく知りたい方はこちらのリンクを。
https://www.sony.jp/msc/owner/recommend/alens/sensor_apsc_ff/?s_pid=jp_%2Fichigan%2Ffeel-focus%2F_sensor_apsc_ff


プレースルーで手元などをくっきり見せたい人向け
Sigma 30mm F1.4 DC DN(APS-C換算45mm)

はっきりした画角で撮影できて、光を多く吸収する明るいレンズになります。単焦点レンズの為ズーム機能などがありません。画角を調整する際にはカメラの位置を動かしたりしますがボケ感、色味、解像度などは素晴らしいです。

F2.8、F1.4とは?
製品の最後にF2.8、F1.4と数字を書きました。
レンズ選びで大事な部分ですが専門的な話を省略して説明します
F値はレンズに通る光の穴の大きさを数値化した物です。
少しややこしいですが
数値が低ければ低いほどより多くの光を取り入れて、
数値が高ければ高いほど光が少なく取り込まれます。

光が多く入るほど暗いところでの撮影が楽になったり、被写体のボケ感が強くなったり、シャッタースピードを上げることができます。
このF値はカメラ本体の操作で上げていくことはできます。
(F2.8からF16までに変更など)
しかし逆にレンズの数値より下に下げることはできません。
(F2.8からF1.4に変更はできない)
シネマチックな映像やボケ感がくっきりした絵を撮りたい場合F1.4-F2.8以内で収まるレンズを買っておくと将来のレンズ資産としても長く使えるのでオススメです。

録音機器・マイク

動画は映像もコンテンツの内容も大事ですが5割以上の評価は音声と音質で決まると僕は思っています。
一度YouTubeで好きな投稿者の映像を一番低い画質144pで見て下さい。
音声が良ければ例え画質が荒くても見ることはできると思います。
逆に超高画質なのに生活音フィーバー、反響音(リバーブ)、ノイズなどがやたら多い動画は見ていて楽しいですか?

動画内で喋るなら欲しいRode Videomicro

おすすめの理由
① 超お手頃価格なのに高音質で撮れる
② カメラから給電されるので電池要らず。気にせず撮りまくれる

余談ですが僕は同じRode社から出ているRode VideoMic Pro+を使っています。

Small Rigのプレートを使って液晶を見やすくしよう。

Sonyの液晶は横ではなく上にフリップします。
その為マイクをそのまま接続していると液晶が見えなくなりますので
Small Rigから販売されているこのプレートを取り付けて
マイクが邪魔にならないようにする事ができます。

アコースティック楽器にマイクを立てるならZoomのHシリーズが便利

先ほど紹介したRodeのマイクは形状がガンショットマイクと呼ばれていて主に音声を取るために特化された機材になります。
アコースティックギターやドラムなど高音から低音までを広くカバーしたい、またはもう既にマイクを持っていてレコーダーが有れば良いという人にZoom Hシリーズは推しています。

動画編集ソフト

動画編集ソフトで有名なのがこの3つです。
Adobe Premium Pro (Windows / Mac OS / サブスク有り)
Final Cut Pro X (Mac OS専用 / 買い切り)
DaVinchi Resolve (Windows / Mac OS / 買い切り)

上記3つのソフトウェアのうち一つを選んでおけば特に問題はありません。
YouTubeに様々な編集チュートリアル動画がアップされていますので見ながら学んでいけます。
フリーソフトや電気屋さんで売られている認知の低いソフトは
チュートリアルが少なかったり、周りに聞ける友人が少なかったりすると苦労する部分が多いと思いますので使うなら上記の3種類が安心安全。

編集ソフトを買う予算が全く無いなら
Macの場合ですが初期ソフトにiMovieがインストールされています。
機能に多くの制限がありますが最初はこれで簡単な動画を作ることから始めていくのもアリです。
慣れてきて細かいテロップを入れたり、編集や少し映像に拘りを持ちたくなってきたらFinal Cut Pro XやPremium Proへ移行する事を考えても良いと思います。(そういえばWindows Movie Maker消えたね...)

DaVinci Resolveは無料なのに超ハイスペック。
上記3つのソフトウェアの中で唯一無料なのに高スペックな機能が全て備わっているソフトがDaVinci Resolveです(有料版もあります)。
YouTubeに必要な編集に全てに対応していてそのさらに先の編集もできます。iMovieよりハイスペックです。

アクションカメラなどは?

GoProなどコンパクトで便利なアクションカメラ。
ZoomからはQシリーズなどミュージシャン向けの高音質で録音できる機材もリリースされています。

実際にこれらはどうなの?と尋ねられる事があるのですが
使用する楽器演奏者による & スマホもそれに近いクオリティーに追いついてきた。とお答えする事が多いです。

楽器演奏者による
アクションカメラは名前の通り「アクションを撮影するカメラ」なので画角がすごく広いです。
ドラマーやキーボーディストなど機材が多い方々が使うと全体像が見えるのでおすすめです。
特にZoom Q2nの様な高音質で録画できるカメラの場合ドラマーやグランドピアノ奏者はマイクを立てる手間が省略されるのでおすすめです。
コンパクトなサイズを生かし、大きなカメラが入り込めないアングルに入る事ができたり、バスドラの動きを撮影したいと思っている方などにも向いてます。

「手元や顔に寄って、くっきりした動画を撮りたい。」と思ってもカメラの特性上苦手な部類に入るのでそのタイプを求めている方にはあまりおすすめしていません。

僕の友人のJason McNamara氏がGoProを最大限に使ってJordan Rudess(Dream Theaterキーボード奏者)を撮影した動画を出しているので
こちらを見て参考にしていただくと幸いです。

スマホ周辺機器も充実して映像クオリティーも良くなってきた。
現在のスマホ市場はカメラに多くの力を入れている為、最新から2世代前のスマホを持っている方なら直ぐに高画質な映像が撮れるはずです。
自分もYouTubeの動画でiPhone 7で撮影した素材を使っています。(Noteの見出し画像は全てiPhoneで撮影)
また近年は色々な楽器ブランドがスマホ撮影向けに様々な機材を出していますのでカメラの購入予算が無い方でも直ぐに撮影ができる環境が整いやすくなりました。

まずはスマホで撮って投稿してみよう

よく聞くのが「機材が揃ってから始めよう。」という声です。
形から入るのは素晴らしい事だと思います。
買うまでのモチベーションも高いですし維持できる人はずっと維持しています。その反対にスマホから投稿を始めて少しずつ機材を増やしていった人ももちろんいます。
まずは気にせずスマホで撮って投稿してみてください。
「誰にも見られなかったけど投稿できた。アイディアを形にしてスタートできた。俺/私最高じゃん。」このメンタル超大事です。(笑)
投稿したら見に行くのでまた教えてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ご質問がありましたらコメントなど頂けると幸いです。

作者プロフィール

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