日経平均32,200円超え!?

2023年6月5日、日経平均が32,200円を超えました。
バブル後最高値を更新し、33年ぶりの高値らしいです。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6465529

………なんで?

なぜ今こんなに日本株が過熱しているのか、正直よくわかりません。
株価と為替は連動することが多いですが、基本的な知識について簡単にわかりやすく書いていきたいと思います。
株価と為替の値動きを読む上で、これからの投資の参考になればと思います。
長いので、最悪太字周辺だけ見れば結論はわかります

まず、「政策金利」というものが大きく影響します。
これは各国の中央銀行(日本だと日銀)が決定するもので、すごく簡単に言うと銀行にお金を預けたときやお金を借りたときに発生する利息の割合を決める目標値みたいなものです。

例えばローンを組んで家を買おうとするとき、政策金利が高いと利息が高くなります。もちろん、低ければ利息は安くなります。

政策金利が高くなると、株価は下落、為替は円高の方向に動くことが多いです。
政策金利が低くなると、株価は上昇、為替は円安の方向に動くことが多いです。
以下で理由を書いていきます。

一般的に、インフレのときには政策金利を上げ、デフレのときには政策金利を下げるという政策がとられます。

インフレは市場にお金がたくさん出ている状態です。利息を上げることによって、市場のお金は銀行に吸収されていき、インフレを抑えることができるわけです。
逆に、デフレのときは市場にお金が足りないので、利息を下げてたくさんお金が出回るようにします。

これが株価と為替の世界でどう影響するか。

まず株価について、政策金利が上がると利息が上がり、企業はたくさんの利息を銀行に支払わなければならなくなります。
つまり、その分企業の純利益は全体的に減リます。
企業の純利益が減れば、その株は価値が下がる、という考え方につながり、株価は全体的に下落傾向になることが多いのです。
もちろん、逆に利息が下がれば企業の純利益が増え、株価は全体的に上昇傾向になることが多いです。

次に為替についてです。
政策金利が上がると、その国の市場からお金が減ることになります。
つまり、その国の通貨の価値が上がります。
逆に金利が下がれば、その国の通貨の価値が下がります。
よって、金利が上がれば円高、下がれば円安につながることが多いです。

現在、日本はマイナス金利(金融緩和をしている、と表現されます。)で、いわば政策金利が「低い」状態です。
確かに、金利が低いのだから株価が高いのはそこだけ見れば自然です。

ただ、この金融緩和政策は2013年から続けられているもので、終わりが近いと言われています。
今年、日銀の総裁も(金融緩和を続けてきた)黒田総裁から植田総裁に代わり、近い将来、政策を変更するのではないかと市場では予測されています。

見出しの話に戻ると、金融緩和政策が終了に近づいていると言われている今の状況で、日経平均がものすごいスピードで上がっているため、どこがピークになるのか本当にわかりません…
少なくとも、株を長期保有目的で今買うのは微妙なのかもしれないですね。

長くなってしまいましたがここまでとして、次回は今後の為替について書きたいと思います。

この記事が読者の投資のための武器の一つになればいいなと思います。

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