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【日本の大手企業は、ベンチャーの実現性と成長性を理解すると出資する】

ベンチャーにとって資金は悩みが多い点です。 
どんな準備や特長を出すと大手企業が出資してくれるかが解る事例です。

がっちりマンデー2020年4月12日 放送
出資をバンバン集めている会社
保険の大手「第一生命」がなぜか、保育園ビジネスに出資?
ママさんも、保母さんも大喜びのがっちりビジネスとは?
https://note.com/gacchiri/n/nccb5e879cb05
第一生命など総額35億円出資を受けるユニファの保育業界革命

<成功のポイント/工夫>
1)「スマート保育園」IoT/ICTを活用するコンセプトを実現できシステムを開発したから

・保育園の保育士の仕事の大半は手書き。
「お昼寝の死亡事故防止」のために、子どもたちにバッジのようなセンサーをつけ、どんな状態で寝ているかを自動的にタブレットに記録。うつ伏せが続くと、アラートが鳴る仕組みを実現。
毎日の送り迎えの連絡を、スマホでやりとりできる機能。お迎えが遅れるときは、アプリで連絡可能に(100件以上問い合わせが殺到)

2)将来性を感じさせることができたから
・「儲かりそう」と感じさせる提案ができかにかかっています。

3)著名な1社が出資すると、次々に出資したがる企業が現れるのが日本
・当事例でも、「第一生命以外にも、三菱UFJキャピタル、凸版印刷などなど」で解ります。

4)出資元企業の事業に相乗効果やイメージアップが感じられるから
・生命保険会社が出資は、命に係わることへの対応

<成果>
・出資総額35億円

<岩井コメント>
▶日本のベンチャーが育ちにくい理由、世界に負ける理由

1)日本の大企業CVC、ベンチャーキャピタルは、試作システムを作成する資金に投資してくれない
・コンセプト提案をしても、試作システムを作成する資金を出してくれない点が、アメリカや中国に比べ、ベンチャーが育たない致命的欠点です。
米国では、大成功したベンチャー創業者が獲得してお金を次の世代に個人として投資しています。しかし、日本ではIPOしても、金額が10億円単位でしか創業者に入らない規模が多く、自社の経営拡大の予備費としてため込んでしまいます。
2)産学連携、大学の研究の試作に企業や資本家からの投資が非常に少ない
・大学の先生の悩みも、理論研究が確立し、企業に理論が正しいことを証明するために試作システムを作りたくても費用が無い。
ビジネスセンスを先生に求めることはナンセンス。結局、文科省や文科省系機関JSTが、年に1度応募する補助金制度に応募するしかなくなってしまう。
問題点は、金額が、百万単位からせいぜい年3000万円と少額であることと、世界とのスピード競争の研究の世界で、年単位、かつ単年度単位(長くて3年)と時間軸的にも国際競争に負けてしまう。
GAPファンド(下段専門用語参照)が米国では活発だが、日本では大学単位で細々との状態。

<専門用語解説>
GAPファンドとは、「大学の基礎研究と事業化との間に存在するGAP(空白・隙間・切れ 目)を埋め、大学内から大学外へ技術の移転を促す基金(ファンド)」
GAP(ギャップ)とは、「空白・隙間・切れ目」の意味。"

祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#63 

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