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清々しい本番

最近感じる機会が多かったのが、前もって準備をするというのは大切なのだな、という事だ。

単純にその方が物事が上手くいくというのは当然で、入念な準備というのはあらゆる事でプロとしての腕を試される所でもある。
音楽や写真で仕事をする際に準備をきちんとしているかどうかが、プロとアマの差なのだなと思う事も多々あった。

しかしそこではない、案外単純な、しかし私に明らかに足りていない部分での気づきがあった。
何かというと、ある程度の期間をかけて準備をしっかりした上で臨む事というのは、本番に対する「ワクワク」が全然違うという事だ。

学生の頃は定期的に行事があったので、その感覚というのは簡単に味わう事が出来た。しかし大人になってからはその機会はめっきり減ってしまった。
今でも特に音楽は毎月演奏の機会がある訳だが、ジャズという音楽の性質上バンド単位で準備を入念にするという事はない。個人での練習は勿論するが、集まってガッチリと練習する音楽とは違うから、本番へのモチベーションは上手くコントロールするのは難しい。

そんな私だったが、10月、12月と楽しみにしていたイベントを迎え、本番にワクワクしながら臨む、独特の高揚感と緊張感というのを思い出す事が出来て何だかとても嬉しい。

演奏や撮影のように、自分の技量を最大限出す為に静かに燃える感覚も勿論好きなのだが、このひたむきな感覚は何とも清々しくていいものか。

やはり大人になるといろいろと大事なものを失ってしまう事が多いのかもしれない。

大事な感覚を忘れないように、明日からもしっかりと今を生きていこう。


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