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【課題解決】中小製造業のシミュレーションの活用 車載向けの商品開発

1.事例紹介

今回は、車載向けの商品開発事例における、シミュレーションの活用についてご紹介します。

2.課題解決の方法

商品開発において、社内で初めての技術の構築には、外部機関 ✕ シミュレーションの活用をオススメします。

3.事例

関連会社より、新たな商品開発の依頼が入りました。
自動車市場を狙うこととし、業界について調査を行った結果、EV化の進展における、ある要求特性の変化に対応できる機能を持つ車載向けの新商品を、開発することとしました。

その際、差別化技術として、その機能の特性値を設計でコントロールできるように、設計技術の構築を目指したのですが、その技術は自社内には持っていませんでした。

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そこで、外部機関の調査から、ある大学の先生にお願いして、自社のシミュレーション担当も交え、先生からのご指導をいただくこととしました。

先生のご指導をいただきながら、シミュレーションを活用して、機能を発揮できる商品仕様を検討することにより、設計ノウハウを蓄積から、その結果を商品の仕様へ反映することができました。

4.活用の効果

実大サイズのサンプルによる仕様設計の検討は、多くの時間と費用がかかるのですが、この事例においては、先生のご指導とシミュレーションの活用により、検討期間の大幅な短縮をはかることができました。

さらに得られた結果を知財出願、論文投稿へ活用することにより、差別化技術の基盤を構築することができました。

5.成功のポイント

開発の初期においては、「どうしたら要求される機能の特性値が目標値を達成できるのか?」 に注力しがちですが、特性値をコントロールするためには、特性値を大きく変化させることができる要因も見つけ出しておくこともポイントです。

シミュレーションは、商品の簡易モデルを用い、仮想の環境条件において、何回も素早く試験を行うことができるので、オススメです。

今回は、車載向けの商品開発における、外部機関 ✕ シミュレーションの活用事例をご紹介しました。


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