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【課題解決】中小製造業の商品開発 商品開発を中断させないために

1.事例紹介

今回は、顧客が見つかり新商品のサンプル評価の結果から、いよいよ事業化へ進もうとなった矢先に、開発が中断となった事例をご紹介します。

2.注意すること

打ち合わせにおいて、最初から1名の担当者しか出席されない場合には、注意が必要です。

3.状況

量産を想定した数量のサンプルを作成し、顧客に納入・評価を行い、目標の品質がクリアできていることが確認できました。そして、事業化へとなった矢先、突然開発が中断することとなりました。

それは、窓口担当者の転勤という理由からでした。通常、窓口の担当者が、開発から外れる場合には、後任の担当者に開発テーマを引き継いでいただけるのですが、後任の担当者はつかないとのことでした。

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そこで窓口担当の上司に確認したところ、この開発の件は上司には一切報告なされていないことがわかりました。つまり、担当者の一存で開発が進められていたということです。

後でわかったのですが、この開発における打ち合わせは、第1回目より、その担当者1名のみの出席だったとのことで、結局、その会社向けの商品開発は打ち切られることとなってしまいました。

4.解決法

担当者の上司を交えて、第1回目の打ち合わせを行い開発が始まれば、後任の担当者へ引き継いていただけると思われます。

しかし、第1回目の打ち合わせから、担当者1人のみしか出てこない場合には注意が必要です。上司にも、ご同席をいただくよう担当者へお願いしてみてはいかがでしょうか?

5.失敗しないためには?

また、顧客からいただく情報については、裏取りが必要なこともあります。特に、開発の今後の方向性に影響を及ぼす情報の場合には、顧客のさらにその先の顧客へのヒアリングをオススメします。

その先の顧客へのヒアリングをすることにより、ムダな設備投資を防げたことがありました。

今回は、開発が突然中断になった事例について、ご紹介しました。

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