ラストマイルを観る

ラストマイル観ました。脚本家の野木亜希子脚本でヒットドラマアンナチュラルとMIUとの同一世界で起きる事件を映画にしており、2つのドラマの主要キャラクターも登場します。
ただ、それらのドラマの映画化ではないので、それぞれのキャラクターがガッツリと活躍するわけではありません。まあ、ファンサービスというかオリジナル作品の単独映画にするよりは危険性が低く、そのドラマのファンも取り込めるので正直、うまい手だと思いました。
実際、その作戦は功を奏し見事ヒットしました。私が観に行ったのはすでに公開から一カ月くらい経っていましたが、かなりの入りでした。50億を超えるヒットになるようです。
今回、ラストマイルを観に行ったのには個人的には二つ理由がありまして、一つはヒットしているということ、あとは物語の構造がどんな風にになっているかがしりたかったということです。
さすがにヒットしているだけあって、それなりに面白かったとは思います。ただ、アンナチュラルやMIUのファンの方が満足できるのかは各ドラマのフィーチャー度合いが大きくないので満足かはわかりません。
また物語の構造も、そのドラマを絡めやすくするためか野木亜希子の作風がそうなのかわかりませんが(アンナチュラルもMIUも見ていません)、群像劇がパズルのように組み合わさった感じななでいろいろと唐突に感じるところは多々ありました。
大筋の物語を組んだ後に、その物語に関わっていく人物を掘り下げる物語を作って、その物語の導入が主軸の物語に散りばめられているような作りです。特に最後に絡む母子家庭の話は他の物語との接点もあまりなく、洗濯機くらいで違う接点の作り方があったような気がします。お父さんが、事件に関係してるとか運送屋とか。もしかしてお父さんは運送屋だったのかもしれないですが、そこは物語に絡んでこなかったので絡めて欲しかったところです。
ただ、全体的にはテンポもよくなかなかの作品だったと思いました。

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