読解力をつける

世の中の流れで目に見えるところでは、理系人材の不足が叫ばれ、みんな算数〜数学を勉強しましょう、という流れになってきているのだと思います。
しかし、いろいろ見ていくとその先に、読解力をつけましょう、という壁が見えてきます。
たぶん、数学とかよりも読解力が一番需要になってくるのではないかと思っております。
ただ、読解力というと、じゃあ、国語を勉強するのか、というとそうではない気がします。もちろん、国語にも含まれる部分は多々あるのですが、算数、数学にも含まれます。どちらかと言えば、情報処理なのではないか、と思うのです。と言っても高校から新しく追加された情報という教科とも違うと思います。情報という教科のことをよく知らないので間違っているかもしれませんが。
私が言うところの情報処理というのはノートの取り方であったり、メモの取り方であったり、コミュニケーションの取り方であったり、ということであります。さらにそこから企画の立て方やプレゼンテーションといったアウトプットの仕方まで広げれればベストだと思います。
例えば、国語でいうところの文章の要約であったり、要点の抜き出しはまさにそれにあたると思います。
で、なぜそういうものが必要なのかというと、自分でも体験がありますが、話の通じない人が、どうも世の中にはたくさんいるということがわかってきました。
例えばかつて分数のできない大学生がいるという話が話題になりましたが、あれを算数の問題ととるか読解力の問題ととるのか、分数がわからないで算数の問題ができないだけではなく、何かを分ける際に考え方に齟齬が生じている可能性があるということなのです。
ちゃんとした読解力があれば、分数ができないことに違和感を感じるはずなのです。
話の要点を抽出できない人は表面上の話だけに終始して肝心の本筋に辿り着けなかったりします。
それは恐らく今の時代、小学生の高学年あたりには表面化してきてる話なのだと個人的には推測しています。だから、読解力をどれだけ早くつけさせることができるかが、これからの子育ての大きな課題なのだと思います。

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