フォローイングを観る

クリストファーノーランのデビュー作、フォローイングが4Kマスタリングされて再上映されたので観てきました。時間をシャッフルして、パーツパーツで見せて、謎を組み立てていくという、オッペンハイマーでも見られたクリストファーノーランお得意のパターンで作られています。
こういう流れだと、タランティーノを思い出してしまいますが、フォローイングが今回25周年ということを考えると、1999年公開ということになりパルプフィクションが94年公開なので、もちろん、その影響下にはあったとしてもおかしくはないと思います。
ただ、タランティーノはセリフ回しやシーンというところにポイントがあると私は思うのですが、ノーランは時間や感覚のズレにこだわりがあると思っています。
オッペンハイマーにしてもダンケルクにしてもインターステラーにしても時間の捉え方、というもののこだわりが、作品の軸になっていると思います。
もちろんノーランの初監督作品であるフォローイングにもそこは現れていると思います。映像は低予算のインディーズ映画といった感じでしたが、内容というか作品の骨格はプレステージとかなり似たような印象を受けました。
今回、フォローイングは初めて観たのですが、好きな監督の初期作を劇場で観られる機会があるというのはなかなかありがたいです。
私はノーランはダークナイトでハマったクチで、インセプションでダメ押しされた感じです。ちなみに、ダークナイトライジングとインターステラーはイマイチでした。しかし、いろいろとノーラン作品を観ていくと、見えていなかったところがより見えるようになってきたと思います。ダークナイトライジングがイマイチだった理由はダークナイト並のインパクトを期待していたからだとは思うのですがらインターステラーなんかはもう一回観てみたいと思っています。きっと最初観たときとは違ったような感じに受け取れる気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?