ゴールデンウィーク

今年のゴールデンウィークにはお出かけを考えているのですが、映画ももちろん観に行くつもりです。
しかし、映画館は名探偵コナン祭りになっているようで目ぼしい作品はゴジラ対コングくらいな感じになっているような気がします。
もともとゴールデンウィークという言葉は映画業界を盛り上げるために作られた言葉ということを考えると、今の状況はちょっともったいないなあと思っております。
シネコンが普及するようになったものの弊害が強い作品に上映が集中してしまう、ということだと思うのてますが、弱い、人気のない作品が上映回数が一気に減ってしまうのです。今年の例で言えば、オーメンザファーストなんかがその影響をモロに受けた作品なのではないかと思うのですが、公開2週目には上映回数が1日一回になっているような状況。
オーメンはオリジナルが公開された時には日本てもブームを巻き起こした作品であるにもかかわらず、です。まあ、今の若い人はオーメン自体ほとんど知らないような気もしますし、情報に疎い年配にどれくらい届けられるか、それができればもう少し話題になったりもするのだと思うのですが。
やはり、いろいろな話題作が出てきてこそ、映画業界が盛り上がると思うので、クレヨンしんちゃんのゴールデンウィーク撤退なんかも残念な方向だと思います。
ただ、名探偵コナン祭りの状況は映画館単体で考えれば売り上げ的には良い結果になるのだと思います。コロナ禍の鬼滅の刃の成功がこの傾向に拍車をかけたのだとは思うのですが、こういう形の盛り上がりは、今後の映画業界を考えるとあんまりいい盛り上がり方ではないような気がします。
というのは、人気がない映画がよくない映画とは限らないからです。人に知られなくても、いい映画はたくさんあります。ただ、人に見られないと、知られる機会は確実に減ってしまうのです。例えば、私もオーメンザファーストは見るつもりでしたが、これだけ上映回数が少ないと観る機会が作れないかもしれません。
そうやって売れてないけどいい映画が負のスパイラルに陥ってるような気がします。
なんとかいい仕組みができるといいのですが。

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