猿の惑星キングダムを観る

猿の惑星キングダムを観ました。
CMではやたら完全新作というところをアピールしていたので、どうしてそんなところアピールしているのかはわからないのですが、今までの創世記から続いていたシリーズから違う章が始まった、ということのアピールだったのでしょうか。
創世記からのシリーズは、人間の地球を猿の惑星にする言わば辻褄合わせの、世界観を構築するシリーズと位置付けることができるかもしれません。
そして、今作はその世界観の中で新しい物語を紡ぐシリーズ、と言えるかもしれません。今までのシリーズからは明らかにフェーズは変わっているのです。
そういう意味では、スターウォーズの7作目みたいな位置付けでもあるのかもしれません。前作からキャラクターも一新し、新しい物語を紡いでいます。
最初、西部劇や又旅物の時代劇のような物語からスタートします。自分の村を焼かれ、父は殺され母や仲間は連れ去られ、その復讐と仲間を取り返すために、敵を追って旅に出る、というもの。主人公は猿で、途中、人間も出てきて物語のキーとなるのですが、猿対人間という対立構造ではない形で物語が進んでいくのです。
さすがに人類の敗北が決定的になっている状況で物語を作っていくのに、工夫が必要だった、ということなのだと思いますが、こうやって猿の物語を紡ぐ方法をとったということで、自由度が増したと思うのです。
今回のエンディングで、人間が宇宙と交信する手立てを手に入れました。これは当然次回作の布石になると思うのですが、それを考えると次回作人間の物語になるのかもしれません。
今後のどれくらいのシリーズ規模を考えられているのかはわからないのですが、猿側の物語と人間側の物語が交差しながら未来に続くのではないかと思います。まあ、今回の主人公たるノアの物語がつづくかはわかりませんが。
まあ、それも今作がどれくらいヒットするかに関わっているような気もしますが、果たしてどうなのでしょう。
私はかなり楽しめました。

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