ピクサーの戦略
ピクサーの、というよりディズニーの戦略で、コロナ禍に配信優先に舵を切って、その失敗が鮮明になったのが、昨年のウィッシュの失敗だったと、私は思っています。
要するに劇場公開でヒットすることが作品のプライオリティを高めていき、さらに評判をよんで人気を拡大していく、それがピクサー作品が人気を獲得していた方程式なのだと思うのですが、ディズニーは配信の価値を高めるために会員にならないとピクサー作品は観れません、という作戦に出たわけです。当然、本家のディズニーアニメも配信のみ。
劇場公開されると思われていたソウルフルワールドや晴れ時々レッサーパンダといったピクサー作品はその巻きぞえで公開されず、今まで作品毎で評判を作っていってたピクサーの評判も、そこで一旦たち切れてしまって、久しぶりに劇場公開されたバズライトイヤーはトイストーリーのスピンオフにも関わらずヒットに至りませんでした。
昨年のマイエレメンツも出足はイマイチ。作品がすごく良かったので、なんとかヒットにいたりましたが、コロナ禍の劇場公開中止がなければ、もっとヒットした作品だったのではないかと思います。
で、ピクサーはこの夏、新作のインサイドヘッド2を公開します。失敗できない意識が強いのか、ヒット作の続編で今まで作り上げたブランドの再構築を目指しているのだと思います。
その前哨戦ということなのか、コロナ禍で劇場公開を見送った晴れ時々レッサーパンダ、あの夏のルカ、ソウルフルワールドが劇場公開されることになりました。
ディズニープラスに加入していない身としては待望の、なのですが、観てもらいたいと思っているのか?と疑問を抱きたくなるような上映時間だ。
新宿で、東宝シネマズで朝一8時40分の1回のみ。これってもう完全に興行として考えていないように見えますよね? ネットフリックス作品の劇場公開よりも小規模に感じます。まさに既成事実を作っているだけな感じです。
これに、どんな効果を見込んでいるのか知りたいものです。
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