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人気職業ほどスーツは大事です

2023は、海外出張が増えた一年でした。
香港にファイブワンのテーラーを開業してから早くも6年目となりました。オーダースーツを仕立てる仕事柄、顧客と様々なビジネスに関して見聞きしている、その経験から、海外のビジネスパーソンが今何を考え、どこに向かおうとしているか、日系企業と外資系企業の違いも含めて、その日常をお伝え出来ればと思います。
写真は、今年10月のアメリカ出張先での記念撮影。私達のUSAでのビジネスを成功に導く第一歩という写真です。もちろんスーツですが、ファッションに携わっている人達ですので、明るめの色合いと、着こなしもサイズ感がそれぞれ個性があり、カッコよくて写真としては良い感じです。
この日は、相手方のアメリカ人がノータイでしたので、私もネクタイを外してますが、相手に合わせるのはビジネスの礼義ですね。

ユタ州にある、Smith Bespoke/スミスビスポークと、大阪府枚方市のスーツ工場がパートナー契約を結んだということは、私達にとってはエキサイティングな出来事ですが、ユタ州でFIVEONE FACTORY/ファイブワンファクトリー製のオーダースーツが購入出来るようになり、いずれはアメリカの主要都市に販路が広がることを願っている次第です。
まずは、ユタ州の皆様、ユタ州にお住まいの日本人駐在の皆様に、Smith Bespoke/スミスビスポークにオーダースーツを見に行って頂ければ光栄で御座います。
代表者のGreg Smith氏は、人が良く、日本人的でほんとうに優しくて男前な人ですので、会いに行って頂けましたら、彼も喜ぶ顔が想像出来ます。(笑)

私達の工場は、1964年からスーツを仕立てを主業としまして、有名ブランドスーツをOEM生産しておりましたが、2009年よりFIVEONE銀座本店、FIVEONE大阪本店、FIVEONE福岡店、FIVEONE ATELIER南青山店、FIVEONE香港店を順次開業して、現在は、ファクトリーブランドとして製造小売サービスを主業にしており、15年で大きく姿形が変わりました。

その中で、ファクトリーブランドという名前から、ものづくりを大切にするという意味が強く。とりわけ、顧客様にも、ものを大切にする方が多い気がします。
このノート題名にある人気職業が多いのは偶然ですが、医師、弁護士、会計士、税理士、エンジニア、商社、製造業の方が沢山顧客としておられます。もちろんそれら職業以外のかたもおられますが、職業からスーツを絶対着るという方ではない事はお分かり頂けると思います。
よくスーツの売り文句で使われた、過去形ですみません。スーツはビジネスマンの戦闘服とかではなくて、自分らしさを大事にするという意味で、【一張羅】のスーツを仕立てにいらっしゃる方が多く、人前に出て見栄を張るという方は、そのお仕立てする頻度も多い気がします。
ある顧客様は、身だしなみは会う方への礼儀というか、相手方への敬意を表しているので、毎回大事で会う方によりスーツを選ばれているそうです。
どのようなスーツが良いかは、テーラーに相談すれば、十人と色の答えがあると思いますが、私達のファクトリーブランドは、だいたいの場合に、初回のお仕立ては、シンプルで大事な場面にオールマイティにご着用頂けるチュコールグレーのスーツと、スタイリッシュでイベントや人前で引けを取らない為の高級生地で仕立てたネイビースーツをおすすめ致します。
日本ならスリーピースでベストもおすすめします。理由は、やはり人前で、相手への敬意を表するにはベストを着るとワンランク上がるからです。
香港店の顧客様に会計事務所の代表の方がおられますが、その方は、やはり事務所の所員さん良いスーツを着るように進めたり、報奨として仕立ててあげたりするそうです。
スーツばなれが言われますが、一部の職業や会社組織では、スーツの重要度は増している感じです。
気になるスーツのお値段ですが、
高級生地で仕立てたネイビースーツは、13万円代から15万円代でご購入頂けます。FIVEONEのオーダースーツは、手間暇をかけている事から、着心地が良く、デザインはシンプルでありなかまらさまざまな選択肢があり、サイズ感はテーラーとしての経験が長く、それらは、ファイブワン編集部YouTubeチャンネルでご視聴頂けます。
是非ご覧ください。


先日、香港のイベントで顧客様と日本酒とワインのディナー会を開催させていただきました。
日系企業の香港駐在員の方や、外資系企業の方にご参加頂き盛会にさせていただきました。

香港の現在のビジネス環境について、知らない方も多いと思いますが、ファイブワン香港が開業してから5年が経ちましたが、その間にいろいろ変わってきており、2018年が香港経済の山だとすれば、2019-2022は谷になります。2023は香港の経済は良くなりつつあり、日本に近い環境です。
ビジネスの自由度は、日本よりも高く、金融の安定と実業ビジネスインフラの良さはアジアではトップクラスだと感じます。
最近は、香港ドルで考えれば、不動産が安くなり、とはいえ私の香港住まいの最大の悩みが家賃で1LDKの60㎡でHK💲20000-/ JPY390000-は普通、それでも物価も安くなりつつありますが、日本円から見ると逆に高くなっているイメージはありますが、ビジネスチャンスが多いのも確かです。
香港は、家族経営を中心とする財閥と、それぞれ家族経営をする個人商店が多くて、関西の大阪京都のような感じです。経済規模も700万人ぐらいで京阪神の都会と似たような規模だと感じます。
ただ、私の肌感ですが、2018に比べて香港人の購買意欲は減退してます。
ですから、ハイソなレストランで見る景色は欧米や中東アジアの人達です。香港で日本の寿司店が次々にオープンしましたが、そんなに高い寿司を食べる香港人は今はいないそうで、寿司やの閉店の話をよく聞きます。
香港で寿司を食べるなら、日本旅行出来るからという事でしょうが、香港の飲食店業界は波がきついと感じます。
香港人の財布の紐が硬いと感じる次第ではありますが、日本の失われた的な時代背景を知る私からすれば、当たり前かなと、しかし良いビジネスも沢山あり、多分日本と制度が違うので経済も景気マインドも変わるのは早いと思います。
それでも、回転寿司は行列が出来ているねを見ると、日本の失われた30年は、日本だけの特許かなと。(笑)
海外では、誰か気づくし、忍耐づよく待ち続ける国民性は日本だけと思います。
とりわけ、てなことで、香港は相対的にビジネスチャンスは大。
大資本には、いまの香港は稼ぐほどの規模感が感じられないかもしれませんが、私達のような小規模の会社であれば、大企業が力を入るない分、ビジネスチャンスがありそうです。
最近のチャンスを少し紹介すると、香港ローカルの有名テーラーから一緒に仕事からしないかという誘いがありました。個人的にローカルテーラーを学べるチャンスだと考え、引き受けてます。彼らは香港の一流商業施設に出店があり、世界中のセレブを顧客に持っているので、こちらとしては大阪の枚方市のファクトリー製のスーツを知ってもらうチャンスかなと、私達とは顧客層が違うので新しい発見も出来ると楽しみにしてます。

日本と香港、日系と外資系企業、それぞれ文化、習慣の違いから、顧客様から聞く話は全然違っていて、外資系だとレイオフがあり私達もとても影響を受けます。オーダーしたけど受け取る時には会社が変わっていたりという事も、幸い香港の実業会社は順調でどこも人材不足らしく、そこは世界共通ですが、日本のように雇用が安定していないので、香港でスーツを仕立てに来て頂いてる顧客様は、公務員、弁護士、会計士、経営者が多いです。

なぜスーツが大事かについて、最後に私達の考えですが、それは「第一印象」につきると言えます。
初めて出会うタイミングは、一回きりです。
そこに、相手にとって敬意を払う心遣いが出来るか出来ないかで、人生にも影響があるとしたら、スーツは大事ですね。
人気職業ほど、会う人にとっても期待値が高い訳ですので、試してみてください損はないと思います。

余談ですが、先日、あるお客様に頼まれて、独身同士を紹介させて頂いたのですが、初対面で男性はFIVEONEのチャコールグレースーツを着用してこられたんですが、第一印象はどうだったか。
お二人は自発的に連絡先交換をされて、第一印象って大事だなとあらためて再認識致した次第です。

香港では、様々なビジネスの学びがあり、日本国内だけでは知り得ない情報が入ります。結果的に日本の中小企業ほど、香港でビジネスをするべきだと思ってますので、ご興味ある方は、ご質問などお待ちしてます。

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