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chapter1:人生をふりかえる『Go to Togo 一着の服を旅してつくる』

 ひとり出版社「烽火書房」の嶋田くんとの本づくりは、まず人生をふりかえることから始まった。物心がついたときくらいからのことを年表に落とし込んで、人生の重要エピソードをランク付けしていった。実はその作業は、起業してすぐのころにやっていた。大学の先輩に「大切なことは人生が教えてくれる」とアドバイスをもらい、ぼくが書き入れたエピソードに対して、先輩が「このときどんな感じやったん」とか「なんでそのときそういう選択したんや」とか質問してくれていた。それがこの本づくりでも、めちゃくちゃ役に立った。

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 その先輩に教えてもらったのは、ぼくの気持ちのバロメーターのようなものと連動してエピソードを書き込んでいくことだった。さらにそれを赤と黄のペンで色分けした。赤色は自分で意思決定してきたこと、黄色は与えられた環境だ。その色分けをすることで、アクションを起こしていくときの軸や、どういう環境になったら自分はどうなるのかといったことが見える化される。これをしていたおかげで、ぼくはあらゆる選択や判断、決断を迫られるときにも、これまでの感覚をベースにしてアクションを起こすことができた。

 「人生は選択の連続だ」とはよく言うけれど、さらにいえば、その選択のなかには判断と決断がある。ある人から「8と2があったときに8を選ぶのが判断で、勇気をもって2を選べるのが決断だ」と教えてもらった。ぼくは結構ビビりなので、人生は決断の連続だった。シューカツを辞めるときも、会社を辞めるときも、自分で選ぼうとしていることなのに胸がドキドキして逃げ出しそうになった。でもそういう「決断」をすると、人生は大きく動き出す。

 人生で大切なことの一つは、決めることだ。ぼくはコンビニスイーツを決めるのも時間がかかってしまうほど優柔不断なのだが、忙しく過ぎていく時間のなかで、すこし立ち止まって「決める」ことさえすれば状況は変えられる。そのときに必要な勇気を、ぼくは『Go to Togo 一着の服を旅してつくる』という本をとおして届けられると思っている。一歩を踏み出したくてウズウズしている人の背中を押せると思っている。自分の気持ちに正直に生きたい人に、エールを送れると思っている。


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