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「音がないところへ行くと、音が聞こえる」


ここ最近音について気になることが多い。

地方の有名な温泉街に車で行ったときのこと。
あいにく天気は雨。周りは緑に囲まれ、チェーン店の看板、道路標識もほとんどない。
露天風呂からの景色は緑一面で、その隙間からは岩や絶壁が見え、自然の力強さを感じさせる素晴らしいものだった。

そんななか聞こえるのは雨音、鳥の鳴き声、川の水が流れる音。
それだけが聞こえる。単調なリズムでもなく、不定期な感じでもなく、3つの音がうまくバランスをとっているという感じに。

都心の音と、自然の多い場所の音


都心では、電車、車、会話、足音。様々な音。
ただそこで「音」だけに集中したことはあるだろうか。
まず都心は視覚からの情報量が多い。街中の広告も「通行人にいかに目を向けさせるか」に必死。
また「次は何をするか」などの思考もしていて、脳を意識的に休めている時間はほとんどない。
そのため、音だけに集中したことがない人がほとんどではないだろうか。

聞こえる音も聞こえない。
そんな生活から、一歩自然に囲まれた場所へ移動すると、音が聞こえる。
むしろ自然を味わいために「聞いている」と言うべきかもしれない。

「音がないところへ行くと、音が聞こえる」
そんなことをふと思った。

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