釜玉の誘惑
どうしても書きたい話が食中心になってしまう今日この頃です。食欲の秋なのでしょうか。
さておき、最近家で一番よく料理してたのが釜玉うどんです。小豆島の友人が美味しいうどんをいっぱい送ってくれ、しかもそれが半生だったので、賞味期限が切れる前に食べてしまおうと、暇さえあれば作ってました。
釜玉うどん、美味しいんですよ。茹で上げたばかりのうどんを湯切りして、たまごとツユを絡めたところに放り込んで、かき混ぜて食べる。シンプルですが、美味いんです。青ネギと生姜は欠かせませんよ。ウチには常に常備してあります。カルボナーラよろしく、胡椒を挽いてかけたり、納豆を加えてもいいかもしれません。色々バリエーションが作りやすいのも釜玉のいいところ。
料理を作るときは段取りも大事。でも釜玉はうどんを茹でている間に、準備は全部終わるくらいだから、そういう意味でも手間いらずです。何ならお湯を沸かしてる間に仕込んで、うどん茹でている間は洗い物も終えちゃえるくらいです。
実は釜玉には苦い思い出があって、今年1月にオーストラリアの友人宅で釜玉を作ろうと思っていたのに、なぜか茹でた麺を一度冷やしてしまい。。。もちろんたまごとの絡みも悪く、それ以前に麺も美味しいものではなかったので、それがより浮き彫りになってしまい。。。何であんなことをしたんだろう、といまでもトラウマになっているくらい、人生ワースト調理の一つです。それ以来釜玉を作るときはリベンジするつもりで、取り組んでいます。
そういえば私のうどんの師匠は、テレビを見てると時々釜揚げうどんじゃないのに釜揚げと称している場合があって、とても嫌だとおっしゃってました。そんなの、見てわかるんですか!?と聞くと、
「わかりますよ〜、だって麺の角が立ってるから」
と涼しい顔。もはや熟練の質屋です。そのレベルになるまで、うどんと付き合って行きたいものです。
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