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立ち直らない強さ、救われない強さ

今年5月からずっと観続けたNHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」が終了した。朝ドラと波長が合うと約半年の生活のペースが完全に朝方になり規則正しい日々になる。僕はどうやらひとくせある現代譚が好きなようで、久々「半分、青い」以来の<感情移入>だった(もちろん他にも好きなやつはいろいろあるけどね)。

「おかえりモネ」はそこはかとなく暗く静かで思慮深い、なかなか珍しい雰囲気の朝ドラだったと思うけど、毎日濃厚な15分で、日々にいろいろなことを考えさせられた。「おれは立ち直らないよ」と簡単に過去を清算できなかったり、自分が救われるのはまだ早いと想いを保留してみたり、とてもリアルな人間の心持ちが丁寧に綴られていて、ドラマの後半は毎日のように泣いていた。みんながそれぞれの幸せを手に入れてほしいなと願う。前髪のありなしではなく前半と後半でモネの顔が全然違うのも印象的だったな。

個人的にも世間的にもいろんなことがあった2021年の春から秋にかけて、暮らしの軸になってくれた「おかえりモネ」に感謝。気仙沼にも行かなくちゃだ。

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