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夏の終わりとサンフランシスコ 2019【猫町旅日記】8

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サンフランシスコ旅行4日目、9月1日。サンフランシスコ市内で3泊したティルデン・ホテル最後の朝、身支度をして部屋を見回す。なんだかんだ言って快適な部屋だった。ホテルがたくさんあるダウンタウンに宿を取ったけど、自分の行動(レコード屋巡りなど)から考えるともっと観光地っぽくない、辺鄙な場所でもよかったのかもな、と今は思う。ビクトリアンハウスにも泊まってみたいなあと夢見るし、次にアメリカに来る時はモーテルを渡り歩く旅もしたい。枕元にチップを置いて、来るときより重くなったスーツケースを引きずって部屋を後にした。

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カルトレインの駅へ。初めての体験でドキドキする。サンフランシスコからパロアルトまでは1時間弱くらいだった。大阪から京都くらいかな。カルトレインは2階建ての大きな列車だった。旅人気分でそわそわする僕とは対照的に、通勤で使ってる人が多い感じ。向かう先がシリコンバレーだからIT関係の人も多いのだろう。自転車ごと乗り込む人のための車両もあるし、僕はスーツケースみたいな大きな荷物がある人用の車両へ乗り込む。

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パロアルトはスタンフォード大学のある街だ。グレイトフル・デッドが結成された街としても有名。僕がそもそも今回サンフランシスコまで来たのにはわけがある。このパロアルトにあるフロスト・アンフィシアターという野外音楽堂でTHE NATIONALのコンサートを見るのが目的、まさに音楽の旅なのである。自分自身が音楽家として全国でライブをしていると、遠くからわざわざ会場まで足を運んでくれる人がたくさんいて、彼ら彼女らは一様に旅人の顔をしていて興味深い。僕もこの日は音楽と旅を全身で楽しむトラベラーだった。電車の旅は楽しい。駅に停車するたびにその街の暮らしが垣間見える。映画みたいな風景がずっと続く。1時間弱の移動が終わり、僕はパロアルトの駅に降り立った。空は抜けるように青くて、これ以上なにを望む?というような満ち足りた気分。夜には大好きなバンドのライブがあるなんてな。

自然が豊かな街並みを歩き、ホテルへチェックイン。24時間しかないこの街の滞在時間を目一杯楽しもうと思う。(気まぐれに続く)

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