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THE BOX of 「上を向いて歩こう /SUKIYAKI」 6月15日リリース!

坂本九「上を向いて歩こう」 ビルボード 1 位獲得の快挙から、60 年の時を経てシングル・レコード復刻! アメリカ盤アナログは初国内リリース!


1961年リリース

 ぼくは、1963年生まれ。今年、還暦を迎えます。この年の6月、永六輔さん作詞、中村八大さん作曲、坂本九さん歌唱「上を向いて歩こう」が全米ビルボードチャート1位になりました。この歌の世界的なヒットは、欧米の日本と日本文化のイメージを大きく変えることになります。2016年のクリスマス、ポートランドのピンク・マティーニのオフィスで、リーダーのトーマス・ローダーデールが、プライベートなクリスマスパーティを開いて、ぼくも参加しました。トーマスが、ピアノでさまざまなホリデーソングを次々と弾いて、参加者が唄うアットホームなパーティでした。そこでトーマスが「SUKIYAKI」つまり「上を向いて歩こう」のイントロを弾き始めました。すると、参加者たちは口々に「上を向いて歩こう」を日本語で唄いはじめたのです。そのときに、この唄のチカラを体感しました。

さて、この6月15日に60周年のアニバーサリーで、スペシャルなボックスがリリースされます。ぼくもオトナの歌謡曲プロデューサーとして、ブックレットで解説を執筆させて頂きます。

ユニバーサルミュージックのプレスリリースです。

坂本九「上を向いて歩こう」 ビルボード 1 位獲得の快挙から、60 年の時を経てシングル・レコード復刻! アメリカ盤アナログは初国内リリース!

永六輔作詞・中村八大作曲・坂本九が歌った「上を向いて歩こう」が、「SUKIYAKI」というタイトルで発売 され、アメリカで最も権威のあるヒットチャート「Billboard」誌のシングル部門の 1 位に輝いたのが 1963 年 6 月 15 日。この歴史的快挙から 60 周年にあたる 2023 年 6 月 15 日に、今でも世界中で歌い継がれ愛されている 「上を向いて歩こう/ SUKIYAKI」に関連するアイテムを BOX に収納した『THE BOX of 「上を向いて歩こう /SUKIYAKI」』が発売される。

 「上を向いて歩こう」は、作曲家の中村八大が 1961 年 7 月 21 日に開催した自身のリサイタルにおいて、自 ら出演を要請した坂本九に向けて永六輔と創作した楽曲。リサイタルでの好評を受けて坂本九のシングル曲としてレコーディングされ、NHK のバラエティ番組『夢であいましょう』でも“今月のうた”として取り上げられた。

 1961 年 4 月 8 日から 1966 年 4 月 2 日まで毎週土曜日 22 時台に日比谷会館、日比谷第 1 スタジオから生放送されていた同番組では毎月 1 曲、永六輔作詞・中村八大作曲による“今月のうた”が作られ多くのヒット曲を送り出 したが、「上を向いて歩こう」は 1961 年 10 月の“今月のうた”として放送されるや大きな反響を呼び起こした。 10 月 15 日に発売されたシングル盤は、発売から 3 か月で 30 万枚を突破し、当時の日本のレコード売り上げラ ンキング(『ミュージック・ライフ』誌に掲載されていた国内盤ランキング)では 1961 年 11 月から 1962 年 1 月まで 3 か月にわたり 1 位を独走した。

 坂本九の「上を向いて歩こう」もその中の 1 曲として 1961 年 10 月の“今月のうた”として発表された。10 月 15 日にシングル盤として発売された後も大きな反響を呼び、2 か月にわたって放送され大 ヒットした。発売から 3 か月で 30 万枚を突破し、当時の日本のレコード売り上げランキング(『ミュージック・ ライフ』誌に掲載されていた国内盤ランキング)では 1961 年 11 月から 1962 年 1 月まで 3 か月にわたり 1 位を独走した。

 翌1962年にはフランスやドイツ・北欧などヨーロッパ各国にて「上を向いて歩こう」のタイトルのままシングル盤を発売、1963年4月下旬にアメリカのメジャー・レーベルであるキャピトル・レコードからプロモーション盤が全米のラジオ局へ送付された。その反響が良かったことから、5月3日にキャピトル・レコードからシングル盤が「SUKIYAKA」のタイトルにてリリースされるやたちまち大ヒット、遂にはビルボード誌のシングル・チャートで「SUKIYAKI」として6月15日から3週連続で1位に輝いた。なお、日本人の楽曲がビルボード・チャートで1位を獲得したのは後にも先にもこの曲のみである。

1963年アメリカリリース

 今回の BOX では 1961 年に日本で発売されたシングル盤と 1963 年にアメリカで発売されたシングル盤を、どちらもオリジナルに忠実にモノラル音源で収録。1963 年発売のアメリカ盤が日本国内で発売されるのは今回の BOX 企画が初めてとなるため、当時の日本とアメリカのファンが実際に聴いていたサウンドを坂本九の歌声と ともに再現できる。

 またDVDにはNHK『夢であいましょう』の1963年6月8日放送分が、NHKエンタープライズが開発したビデオマスター素材のレストア技術“NEPビデオレストアサービス”によりアップグレーディングを施し初収録される。当日の放送回は、1963年に“SUKIYAKI”のタイトルで全米チャート(ビルボード誌)にて三週連続1位を記録する直前の放送であり、世界各国でのヒットを受けて「上を向いて歩こう」のさまざまな国のバージョンを紹介する「上を向いて歩こう 特集」で、坂本九も生放送で歌唱している。

 同梱される 2 枚組 CD『689 SONGBOOK』は、2011 年にリリースされた 2 枚組 CD『坂本九アニバーサリ ー・ベスト〜689 コンプリート』をリマスターして高音質 SHM-CD にし、タイトルやジャケットビジュアルも 一新して復刻したもの。DISC-1 は“六・八・九トリオ”が 1961 年〜1967 年にリリースした 16 曲に加え、当 時はレコード化されなかった「背伸び」を加えた 17 曲を収録。DISC-2 は 1979 年リリースのオリジナル・ア ルバム『689』の復刻盤。永六輔・中村八大・坂本九による初のコンセプト・アルバムとして制作された当時の LP レコードの帯に“黄金の 689 トリオ、16 年ぶりに再会!”と書かれた通り、「上を向いて歩こう」が全米チャート(ビルボード誌)で三週連続 1 位を記録した 1963 年から 16 年ぶりの作品であり、この CD2 枚に収録され た 28 曲で“六・八・九トリオ”が残した全ての録音を辿ることができる。

ブックレットでは「上を向いて歩こう」が全米 1 位を獲得した経緯や意義などを、2023 年の視点で、娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサーの佐藤利明氏が解説。さらに「上を向いて歩こう」に関する年譜や当 時の貴重な写真や各国のジャケットなどの資料も掲載予定。

 2023 年現在でも全米チャートで首位を獲得した日本人の楽曲は存在しない。『THE BOX of 上を向いて歩こう/SUKIYAKI』は、永六輔・中村八大・坂本九による「上を向いて歩こう」が 60 年前に成し遂げた快挙を、当時の“音”を体験しながら様々な角度から味わえるパッケージである。

■発売:2023 年 6 月 15 日(木)
■タイトル:『THE BOX of 上を向いて歩こう/SUKIYAKI』[限定生産] ■発売:2023 年 6 月 15 日(木)
■仕様:シングル・レコード2枚 + SHM-CD2枚 + DVD1枚 + ブックレット
シングル・レコード・サイズ BOX 入り ■価格:12,000 円+税 ■品番:UPCY-90204 ■発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社


◎BOX 収録内容

[1]2 7inchi Analog「上を向いて歩こう」

・1961 年 10 月 15 日国内発売 B 面「あの娘の名前はなんてんかな」モノラル ・1963 年 5 月 3 日アメリカ発売 B 面「あの娘の名前はなんてんかな」モノラル
※タイトルは「SUKIYAKA」


[2]2 SHM-CD『689 SONGBOOK』
DISC-1
M.01 上を向いて歩こう
M.02 あの娘の名前はなんてんかな
M.03 ヒゲの唄
M.04 一人ぼっちの二人 (Original Version) M.05 君なんか 君なんか
M.06 帰りたい僕
M.07 刀を抜いて
M.08 サヨナラ東京
M.09 君が好き
M.10 ミーケとマライケ
M.11 僕が君なら
M.12 僕と今夜
M.13 これが音楽
M.14 うちの大物
M.15 ラブ・ラブ・ラブ
M.16 久し振りのあなた
M.17 背のび

DISC-2
M.01 あの時の約束
M.02 誰かさん
M.03 スポットライト
M.04  一人ぼっちの二人
M.05 生きていてよかった
M.06 そして想い出
M.07 夜明け夕焼け
M.08 いろはにほへと
M.09 灯りを消して
M.10 坊や
M.11 結婚通知
※全曲 作詞:永六輔・作曲:中村八大・歌唱:坂本九
※DISC-1 M.01~09,17はモノラル.

[3]1DVD『夢であいましょう』(30 分)
・1963 年 6 月 8 日に NHK で放送された「上を向いて歩こう 特集」をデジタル・リマスタリングで復刻 ※出演:永六輔、中村八大、坂本九、黒柳徹子、中嶋弘子、金井克子、藤村有弘、E・H・エリック

[4]ブックレット
・「上を向いて歩こう」が全米で 1 位を獲得した経緯や、意義などを解説
当時の貴重な写真や各国のジャケットなどの資料もふんだんに掲載したブックレット

よろしければ、娯楽映画研究への支援、是非ともよろしくお願いします。これからも娯楽映画の素晴らしさを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。