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娯楽映画研究所通信

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娯楽映画研究所からのお知らせをまとめました。
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2022年11月の記事一覧

『夜の鳩』(1937年5月11日・J.O.・石田民三)

浅草映画時層探訪。 新感覚派の作家・.武田麟太郎の「一の酉」を原作に、自身が脚色したシナ…

『女軍突撃隊』(1936年1月22日・P.C.L.・木村荘十二)

 戦前モダン喜劇数あれど、その最高作の一つが、中野実原作による戦前ウーマンパワー・コメデ…

『豪傑人形』(1940年5月15日・東宝映画京都・岡田敬)

アノネのオッサン研究。 長年、観たかったシミキンこと清水金一主演『豪傑人形』(1940年5月15…

『東京ラプソディ』(1936年・P.C.L.・伏水修)

 戦前の音楽映画の最高作『東京ラプソディ』(1936年・P.C.L.・伏水修)をスクリーン投影。門…

四国放送 日曜懐メロ大全集 2022年11月20日(日)特集「娯楽映画の昭和Vol.1 スウヰ…

四国放送ラジオ JRT日曜懐メロ大全集 2022年11月20日(日)特集「娯楽映画の昭和Vol.1 スウ…

『狸になった和尚さん』(1946年11月19日・大映・春原政久)

『狸になった和尚さん』(1946年11月19日・大映・春原政久)をスクリーン投影。敗戦直後、GHQ…

『まごころ』(1939年8月10日・東宝・成瀬巳喜男)

 成瀬巳喜男監督研究。山梨県甲府市を舞台にした、二人の少女の一夏を描いた『まごころ』(1939年8月10日・東宝・成瀬巳喜男)。原作は石坂洋次郎がこの年、むらさき出版部から上梓した「まごころ・伝説」所収の少女小説。『女人哀愁』(1937年)でコンビを組んだ入江たか子と、東宝のメロドラマには欠かせない二枚目・高田稔主演だが、本当の主役は二人の娘、加藤照子と悦ちゃん。  1939(昭和14)年夏の甲府でのロケーションが効果的で、夏の日差しが眩しい。おっとりとした大人しい女の子・

『お嬢さん』(1937年7月21日・PCL・山本薩夫)

『お嬢さん』(1937年7月21日・PCL・山本薩夫)をスクリーン投影。吉屋信子の少女小説を永見柳…

『九十九人目の花嫁』(1947年4月22日・佐藤武・新東宝)

 敗戦後ほどなくから、喜劇王・エノケンこと榎本健一は、日劇などの舞台に積極的に出演。笑い…

『青空二人組』(1938年10月20日・東宝映画東京撮影所・岡田敬)

11月7日(月)の娯楽映画研究所シアターは、藤原釜足と柳谷寛コンビの明朗喜劇『青空二人組』…

『旅役者』(1940年12月8日・東宝・成瀬巳喜男)

成瀬巳喜男監督研究。久しぶりに『旅役者』(1940年12月8日・東宝)をスクリーン投影。「芸道…

『サーカス五人組』(1935年10月1日・P.C.L.・成瀬巳喜男)

成瀬巳喜男監督研究。1935(昭和10)年3月、P.C.L.に移籍して『乙女ごころ三人姉妹』(3月1日…

『勝太郎子守唄』(1936年3月26日・東宝=J・O)

戦前、鶯芸者(今のグラドルのような意味)で、レコード歌手として一世を風靡した小唄勝太郎の…

佐藤允 インタビュー 暗黒街の愚連隊は暁に吠える! 

—佐藤允さんの映画体験についてお伺いします。 佐藤 高校を卒業するあたりだったと思うんですが、谷口千吉監督の『暁の脱走』(50年/映画芸術協会)を見ましてね。ロマンを感じたんですよ。中国戦線を舞台に、上等兵と慰安婦の悲恋ものなんですけど。岡本喜八さんの『独立愚連隊』(59年/東宝)をドライとするなら、こちらは良い意味でウエットでね。僕は、この『暁の脱走』と黒澤明監督の『酔いどれ天使』(48年/東宝)を観たことで、俳優になろうと思ったのかもしれません。 —『暁の脱走』といえば