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37歳中南米自分探しの一人旅(中編)

<チャリ旅>
ブカラマンガはサッカー観戦のために行ったのだが、ホステルは非常に居心地がいいし、街の人々も非常にフレンドリーかつ治安もいい、ということで延泊してチャリを借りることにした。というのは前編で記載したとおり。
奇跡的に日本人旅行者にも出会いようやくチャリを借りることができたもののもはや夕方4時。
どこ行こうかとと考えてたら15km位離れたところにヒロンという小さい街があり、そこはスペイン占領時代の石畳の古い町並みがオシャレだという情報を聞きつけ行ってみることに。
最近は自転車に趣味で乗る人が非常に多いので、15kmつまり往復30kmくらい余裕な人が多いのだろうが、そんなことをやったことない僕にとってはこれが地獄の始まりだった。

ネットにはヒロンはブカラマンガより標高が低いので少し暑いとかいてあって、「ああそうか」程度に思っていたのだが、当然だが目的地の標高が低いということは、行き道は下り坂ということである。
ちょっといい自転車だったので、非常に走りやすいし景色もいいし、スイスイ下っていて楽しんでいた。
なんでこんな当たり前のことをその時点で気づかないのか不思議でしょうがないが、当然ながら帰り道は登り坂である。(当たり前だ)
ヒロンの街を小一時間ブラブラして、運動後のコーラを飲み干して、さぁブカラマンガに帰ろうとすると、のっけからすごい坂道。それがどんどん酷くなっていってもはや自転車を漕げるレベルではなくなってしまった。
ヒロンからブカラマンガへの道は夕方は非常に渋滞しており排気ガスも酷い。
排気ガスを吸いながら、坂道を歩いて押していくという地獄。
さらに夕暮れがやってきて、みるみるうちに真っ暗になっていく。
車やトラックは走っているが、歩いている人などほぼいない。コロンビアの街と街の間の国道で真っ暗。
一人。。ここはコロンビア。。。危ないくないのか?
チャリなら走っているから、危ないやつが現れても逃げられるだろうが、歩いているといつ襲われるかわからない。
急がないといけない状況だが、足はパンパンでそんなことは不可能。いろんなスリルと向き合いながら15kmをゆっくりゆっくりチャリを押しながら歩いていくのであった。
結論、コロンビアは思っていたよりも治安がよく、何事もなかったのだが、この時はまだコロンビア入国したてで街が安全か危険かの嗅覚がなかったのでむっちゃ怖かった。。。足は痛い、空気は悪い、喉は乾くで地獄。
チャリなんて借りるんじゃなかったーーーー



<コロンビアで筋トレ>
次の日、カルタヘナに向かうことを決めていたが、飛行機が夕方だったので、ジムでも行こうと調べて行ってみた。

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言葉を超えてコミュニケーションが取れるジムは最高だ。
カタコトのスペイン後で飛び込みで一日だけ利用できるかと聞くと、朝11時に閉まるという。(その時点で10時半)
朝11時に閉まるジム?と思ったが、ここだけでなく他のジムなども朝と夕方オープンして昼間は閉めているところが多いらしい。
シエスタってやつ。これもスペイン文化なのね。
前日借りたチャリを店の前においていると、そんなところにおいていたら盗まれるぞと言われる。
昨日暗闇のチャリ旅をして安全に帰宅できたけれど、やっぱりこの国は危ないんだと再認識。
そんな優しいジムオーナーのおっちゃんは、僕がするトレーニングをひとつひとつ確認してアドバイスをくれようとする。
そんなパーソナルトレーニングのような状態で、月2000円くらいらしいから驚いた。安いなぁ。
で、30分しっかり鍛え終わったところ、お金を払おうとすると、
「30分しかやってないし、もうカネはいいよ」
とのこと。ラッキーそして、おっちゃんサンキュー!!


その後、近くのサンタンデール産業大学というところをこれまたチャリで散策していたら、青空ジム発見。

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30分だけのトレーニングでちょっと物足りなかったのでそこでも筋トレすることに。
するとフレンドリーなコロンビア人たちは
「どこの部位トレーニングしてるんだ?」
と話しかけてきて、それだったらこうした方がいいなどと色々アドバイスをくれる。
さらには3人ひと組で一緒にやろうと言われ、補助までしてくれた。笑
日本で何度もジムに行っているが、正直話しかけられることもないし、話しかけることもない。
ムキムキですごいなぁと思う人や、かわいい子がいても話しかけるなんてことはない。
日本でそんなことしたら不審者だ。
そもそもなんて声かければいいかすらわからない。

でもこの国ではめっちゃシンプル。
「どこの部位トレーニングしてるの?」

今度日本でこのセリフ言ってみよう。笑

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<絶妙のパリピ感>
ブカラマンガを後にし、カルタヘナへ。しかしなんとなく観光地化されすぎているのが気に入らず、
すぐにサンタマルタという小さな街へ移動。
ここでは過去最高のホステルに出会えた。
まず安い。一泊700円くらい。そしてプールが付いている。
レストランもある。バーもある。ハンモックもある。ビリヤードもある。
部屋は4人部屋と少人数。さらに無茶苦茶きれい。
そして何よりよかったのが、パリピ感がありながら、パリピ感がありすぎないところだった。
矛盾しているようだが、37歳にもなると深夜まで爆音のクラブみたいなパリピ感満載のパーティーホステルに泊まるのはしんどい。
しかしながら旅行なので非日常のパリピ感は欲しい。
この絶妙なバランスを保ってくれていたのだ。

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そしてチェックインのあと、部屋に案内されて部屋に入ると自分のベッドのハシゴの部分に、

なんと、

女性の水着が干しているではないか!
絶妙のパリピ感(笑)

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結局その水着の持ち主には残念ながら会えなかったが、そのホステルには超絶美人なフランス人などもおり
非常に雰囲気がよくここも延泊してしまうのであった。


<大自然ホステル>
先ほどの絶妙なパリピ感ももったホステルもプールがあるなど設備的に絶対に真似できないが、
その後にとまったホステルも全く真似できない。

サンタマルタから次どこ行こうか考えていると、先ほどのホステルでイケてるフランス人たちがみんなミンカが最高だという。
ミンカ。聞いたこともないし、行くつもりもなかったがそんなこと言われると行かないといけなくなる。
ミンカという街は山の中にある本当に小さな集落で、そこで大自然に触れながらステイするのが楽しいようだ。
ヨーロッパのバックパッカーが好きそうなやつだ。
行くためのミニバンの乗り場なども街中の分かりにくいところにあるし、ローカル感満載の行き先。
実際行ってみると、予約していたホステルがオーバーブッキングで泊まれず、急遽決めたホステルが大当たり。
ホステルの敷地は多分5000平米くらいあって、敷地内にプール、バー、レストランはもちろんのこと、
超巨大ブランコや、巨大ハンモックや、滝まであった。
というかどこまでがホステルの敷地なのか不明。

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案内されたベッドはというと、なんと屋外にあった。屋外に一応屋根だけはあるがいきなりベッドがあり、
虫が来るのを防ぐために蚊帳がついている。
完全に予想外。

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日本人だと嫌がる人も多いと思うが、このスタイルが欧米バックパッカーにとてもウケていた。

この大自然ホステルは、ド田舎にあるホステルらしく長時間の停電が普通にあった。
ついた初日いきなり停電だったので、携帯のライトでなんとか道を探し出し、ジェネレーターでギリギリ営業しているバーに辿りつく。

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集落の中心にいってご飯を食べに行こうとするも、道は真っ暗なので危ない。
これを最高の場所っていう欧米人ってやっぱりイッてる。
文明が進化しすぎてナチュラルなものに回帰しようとしているんじゃなかろうかと思う。
まぁ実際自分もやってみて、結構楽しめたのでコンセプトとしては非常に良いホステルであった。
みんながオススメするミンカ。行ってみてよかった!!


<ベリーズへ>

コロンビアは非常に居心地がよく、ミンカのあとにもおすすめされたタイロナ国立公園内にあるビーチやパロミノビーチ、カリブに浮かぶ離島など、行きたい場所はいっぱいあったのだが、時間もないので、そろそろ次の国行こうと思っていた。

当初の予定ではエクアドルのガラパゴス諸島や、ディエゴフォルランが監督を始めたウルグアイ、サポーター熱狂度ではS級のアルゼンチンなど行くつもりだったが、こういうのんびり旅行をしていたら3週間ではとても無理だった。

あと1週間弱しかない中で、メキシコシティに戻る前にどこに行こうか。

中米に行くきっかけを与えてくれた旅人の友人が行ってから妙に気になっていたベリーズに行くことにした。

ベリーズはメキシコの南にある小さな国で世界一危険といわれる、エルサルバドルやホンジュララス、グアテマラ、ニカラグアなどと一緒に中米諸国として纏められる。

しかしベリーズだけ英語が公用語で海が綺麗で街並みがカラフルでお洒落!

っと思っていた。

ということでベリーズに向かうことに。

ただベリーズ訪問を決めたときには、コロンビア北部のコステーニョビーチという旅行者しかいないヒッピーなビーチにいたので、そこから大移動をすることに。

コステーニョ→サンタマルタ バス1時間
サンタマルタ→ボゴタ 飛行機1時間
ボゴタ→カンクン 飛行機4時間
カンクン→チェトマル バス6時間
チェトマル→ベリーズシティ バス4時間

とまたとんでもない移動になるが、移動すること自体は好きなのでLCCのおかげもあって安く楽しく移動できたのであった。


後編に続く。




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