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【医学部受験の闇】覚悟のできた人だけ受験してください

医学部受験に限らず、資格試験や大学受験は合格者の情報にばかり目を奪われがちです。
しかし、定数が決まっている以上、当たり前ですが合格者だけでなく、それ以上の不合格者が存在します。

そして不合格者が声を残すことは少なく、そもそも不合格者の情報を見ようと思う人は少ないので見落とされがちです。

ですが、個人的には受験を始める前に不合格の声に耳を傾けて失敗した時のリスク等を理解し、その上で受験に挑んで欲しいと思っています。
今回は再受験におけるリスクをメインに語りますが、その前に編入試験にもちょっと触れておきます。

現状の医学部編入について

普段の発言を見ていただければわかるように、再受験に比べれば編入は失敗するリスクは高くなく、ある程度誰にでもチャンスはあると思っています。

そして私がTwitterで少々医学部編入に対して過激な(?)発言をしているのには2つ理由があります。

  • 医学部学士編入という制度をもっと多くの人に知って欲しい

  • 再受験の厳しさを知って欲しい

医学部編入という制度の知名度はまだ低い

まず、私のように大学受験時に残念ながら医学部に落ちてしまった人にこの制度を知って欲しいからです。

医学部編入という制度を知っている人は世の中にそれほどあまり多くはありません。
制度の名前を知っている人にでさえ、「一般入試より倍率高くて難しい」みたいなことを言われました。

合格された先輩や同期はもちろん凄いですが、面接対策の難しさはあるにせよ、私のように一般受験で駄目だった人がそれほど苦労せず合格できている現状、言ってしまえば一般入試に比べればそれほど難しくはないと思います。

琉球大学は勉強開始2週間で1次通過できましたが、国公立薬学部の人であれば対策をしなくとも受験時の貯金だけで通過できてしまうのが現状です。

だからこそ現状をより多くの人に把握してもらい、もっとこの制度を活用して欲しいです。

残念ながら医学部編入という制度は縮小傾向にありますが、認知度が増えて活性化すれば再び枠が広がることもあるかもしれません。

再受験はとても難しい

後ほど詳しく述べますが、再受験はとても難しいです。

島根大学の開示noteで公開したように、島根大学医学部編入の1次試験は総合得点1位でした。
医学部編入の勉強を始めてから3ヶ月で1位を取れました。自分で言うのもなんですが、おそらく、凄いことだと思います。

そんな凄い人でも医学部再受験のフィールドにおいては最底辺です。
こちらのnoteで詳しく述べているように、現役時には学費3,000万円越えの私立医学部に落ちました。
それぐらい医学部再受験は私立といえども簡単ではありません。

それだけ難しい試験であることを把握している人が少ないように感じたので、再受験の難しさについて口酸っぱく発言しています。

医学部再受験における3つのリスク

編入に関してはそのぐらいにして、いよいよ本題に移ります。

医学部再受験における3つのリスクは以下の通りです。

  • 頑張っても報われない可能性が高い

  • 一生呪縛が残る

  • 人生全て賭ける覚悟で挑まないと受からないが失敗すると…

頑張っても報われない可能性が高い

人間、それぞれ限界はあります。大学受験時はそれがわからず、受かるまで受験を続けたいと思っていました。
しかし、今では受験を辞めさせて、薬学部で頑張るように進言してくれた両親に心から感謝しています。

医学部再受験で合格するには共通テストが重要ですが、あの類の処理能力が求められる試験は人によっては一生かかっても無理です。

それぐらい大変であることを理解した上で医学部再受験に挑んで欲しいです。

一生呪縛が残る

これは人によりけりですが、私の場合は医学部合格への未練をなかなか断ち切れませんでした。
医学部受験は踏み入れたが最後、合格するまで抜けられない底なし沼のようなものです。

医学部受験をしたことを全く後悔していないと言えば嘘になるぐらい、未だに引きずっています。
今の記憶を保持したまま過去に戻れるのならおそらく浪人はしません笑。

もし仮に合格できなかった場合、この呪縛と一生戦い続けることになるかもしれないことを覚悟して欲しいです。

人生全て賭ける覚悟で挑まないと受からないが失敗すると…

普通の人が医学部再受験で合格するには、それこそ人生全て賭ける気概がないと合格するのは難しいです。

実際に、薬学部の同期でも大学を休学して医学部再受験を始めた人もいます。私と同じぐらいの学力がある人ですが、それでも合格までには複数年かかっていました。

国立薬学部はそれほど簡単ではないと思いますが、それぐらいの基礎学力のある人でも人によっては複数年かかりますし、最悪の場合、合格できないまま終わるかもしれません…。

リスクを理解した上で医学部受験に挑戦してください

日本の受験制度は今思えばなかなか残酷です。18歳にこれぐらいの覚悟を強いているわけですから…。

考え方は人それぞれですが、人には向き不向きがあるので、できる範囲で頑張れば良いと思っています。継続しないことや諦めることが悪いことだとは思いません。

行き過ぎた意見であることは承知していますが、再受験のリスクを覚悟した上で受験を始めた方が駄目だった場合の後悔も少ないので、このような記事を書かせていただきました。

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