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感謝って難しいVOL-14

社長になって意気揚々といろいろ進めているうちに、やはり社員の方々との関わりに少しづつ悩み始めるようになる。基本、厳しいかんじでやってきたし、俺がいなかったらどうなっていたんだ!みたいな自負もあった。先代のやり方に対するだめだし、社員にもっとできるだろうという想い。ちょっとうまくいって天狗になっていたのかもしれない。

私は、その当時社員の誕生日に手紙を出していた。いろいろ書くのだけど、結局は、もっと頑張れという趣旨のもの。でも、ある時、あるセミナーで組織診断みたいなものをやってみて気が付いた。その組織診断で私たちの組織は、感謝という項目がとても、点数が低かった。そして、私も感謝という項目がとても低かった。先生が言うには、組織というのは、トップの考えがやはり浸透する。うちは珍しい会社だったらしい。感謝の項目が低いと他も低くなりがちだけど、うちの場合は、感謝の項目だけがひくい。ここを伸ばせばもっといい組織になるはず!あー俺はなんて愚かなんだろうと思ったよ。私の感謝の気持ちのなさが、組織全体に現れている。こりゃ組織としてだめだ。社長適正テストでいつも低い点が出ていたのが理解できたような気がしたよ。何が、日本一の桜咲く園を築くだ。なにが日本一の会社にするだ。

社員への誕生日の手紙に、感謝の気持ちを書くようになった。そうすると、今まで頑張ってくれていた社員の方々に本当に感謝の気持ちが芽生えてきた。手紙を書くたびに目頭が熱くなる。みんな本当に頑張ってくれているということが、本当によくわかるようになった。それが、社長になって3年ぐらいの時だと思う。みんな頑張っている。めちゃくちゃ感謝の気持ちが出てきた。いつも感情が出てきて涙が出そうになる。そして、会社が少しづつ変わっていった。ありがとう!そんな言葉が自然に出るようになった。自然と挨拶もできるようになった。会社が明るくなっていった。笑顔が増えていった。たったこんなことだったんだ。房の駅はせーちゃんが魂の朝礼を初めてくれるし、ほかの方々も両親への感謝を口に出したり、本当に本当に、自分の愚かさを知ったよ。今は、誕生日に手紙は書かなくなったけど、賞与の時は一言添えるようにしてる。

今回の教訓はこうだ

「組織というのは、トップの考えだけでなく気持ちも浸透しやすい。」だ

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