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リモートワーク中に腹落ちした「組織の強さの源泉」とは?

創業当時からリモートワークOKな会社ですが、それでもお客様先には訪問していましたし、定例MTGがある時には割と会社に出社していました。そのような状況から完全リモートワークになって早1ヵ月が経とうとしています。外に出掛けることもできませんので、この時間である気づきを残しておこうと思います。


組織の強さとは何なのか?

私はカスタマーサクセスとして働いておりますが、下記noteにも記載している通り、組織変革屋であると自己定義して活動しております。そのため「組織」について思考を巡らせることも多く、「強い組織とはどういう組織なのだろうか?」「何が強い組織を決めるのか?」「そもそもマツリカは強い組織なのだろうか?」などと日々自問自答しています。しかし、これだという確固たる答えは出ぬまま今に至っています。

とはいえ、何となく「こういう組織が強いのではないか」という考えはあります。私自身の経験や志向性から〈構成員のベクトルが揃っていて、当たり前のことを馬鹿にせずやり切れる組織〉〈やろうと決めたことには、つべこべ言わず、気合いで突き抜けられる組織〉が強い組織だと考えていました。

ある意味、強制力が働く軍隊型の組織と言えるかもしれませんし、宗教的な側面がある組織とも言えるかもしれません。そして、その観点でマツリカを見た時に、組織としての強さを持っているのだろうかと悩むこともありました。

マツリカは強い組織と言えるのか?

マツリカはlibertyとInitiativeいうバリューに基づく自由と主体性があります。だからこそ、個人の意思や考えを尊重し、判断に委ねる機会も多く、会社が強制力を発揮するシーンも少ないように思います。

また「世界を祭り化する」というミッションを掲げていますが、解釈の自由度の大きいミッションだからこそ、本当に多様な人材が集まっている反面、時に個々人が自由気まま過ぎる感覚を受けることもありました(笑)。過去の強い組織と比べると、乖離するその組織像に悩んでいたのです。

そんな私でしたが、この1ヵ月で「やはりマツリカという組織は強かったのだ」と実感することができたのです。コロナによる影響は当初想定できなかったことも多いと思いますが、この状況における環境適応力はかなり高いと感じています。最近では他社様の様子もSNSなどを通じて知ることもできますが、贔屓目はあったとしてもマツリカは柔軟に臨機応変に対応しているように思います。実際、社内業務という点ではほぼ摩擦なく今の体制に移行していました。

組織的強さの要因は何なのか?

本noteはある気づきを記載しようということで進めていますが、「マツリカという組織は強かった」ということが気づきではありません。また「軍隊型の組織よりも変化対応型の組織が強い」というようなことでもありません。

※余談にはなりますが、私は軍隊型の組織よりも変化対応型の組織の方が強いとは考えていません。その逆であるとも考えておらず、当たり前と言えば当たり前なのですが、その組織が存在する環境(前提)の違いにより、求められる強さは変わると考えています。そういう意味では、今のように前提が大きく変わりうる環境下では、変化対応型組織の方が強いと言えるかもしれません。

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この環境下でマツリカが見せた組織的強さの要因は何なのかを考えてみた時に、「何を当たり前とするのか」が大きな要因なのではないかと思い至りました。

具体的な事象で言うなら、「リモートワークが当たり前だった」と言えますし、抽象水準を少し上げると「自分で律する自由な働き方が当たり前だった」と言えます。またそれらの事象を別の側面から照らしてみると、「前提が変わるのが当たり前だった」「有効な方法が変わるのが当たり前だった」とも言えるのです。

実際、マツリカはそういう歴史を重ねてきているのです。両代表を筆頭に創業期からいるメンバーが無意識的に、そして時に意識的に繰り返してきたコミュニケーションや行動そのものが、それらの当たり前を生み、新たにJoinしてくれているメンバーが自らの個性を加えながら色濃いものにしてきた。そうして育まれてきた”マツリカの当たり前”が環境変化の大きいこの局面で強さを見せたというのが私の考えです。

言い換えるなら、企業文化が強さの源泉だと言えるのではないかということです。これがこの1ヵ月で痛感したことであり、大きな大きな気づきだったのです。

曲がりなりにも組織について学んできた者ですから、企業文化が大事であるとは認識していました。実際に組織コンサルタント時代にもそのようなことをお客様に提案し、多くの文化醸成(風土変革、組織強化)プロジェクトを納めてきました。また組織の強さが文化だけで決まるものではないことも百も承知です。そんな私がコロナ禍のとある日に、自社の姿を目の当たりにして企業文化の重要性がストンと腹に落ちたのでした。

これからを見据えて

そこから私は企業文化について学び直しています。企業文化の先の組織文化までしっかりと拡げていきたいと考えていますが、まずは実戦で活かせるところから深めていこうと思います。コロナは必ず明けるでしょうが、今後もウイルスだけでなく様々な要因による環境変化は起こるでしょう。その時に企業の命運を握るのは「戦略・戦術やビジネスモデル」よりも「企業文化」になるはずです。今回のような長期戦の場合は尚更そうでしょう。そんな世の中の力になれるように試行錯誤していきます。

「祭り化」という概念もそうですが、私は実体験から生み出されたものには熱を込めることができるので、自分の中で企業文化が一つのテーマになるのではないかとワクワクしている今日この頃です。

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