見出し画像

『あれ...私何しにここに来たんだっけ?』←これの正体は・・・

忘れるのは、あなたのせいではありません。

何らかの拍子で、数秒数分前に決めた
あれをやろう、これをやろうを忘れることはあなたにもあるはず。

とかく僕も忘れっぽい性格が故に
しょっちゅうこの現象に遭遇します(笑)。

「あれ、何しにこの部屋にきたんだっけ?」
「ん?何を調べに携帯開いたんだっけ?」

この現象に遭遇するたびに、

あ・・・もうそんな歳なのねぇ。

なんておもったりしていました。

しかし、
これは別にあなたの脳が劣化してるとか年齢のせいでは無いことが
証明されています。

この謎を解くには話を1890年代に遡ります。

パブロフの犬の後日談

パブロフの犬の実験内容を知っている人は多いでしょう。

すごく簡単に説明すると、
イワン・パブロフは、犬に餌を与える前に必ずベルを鳴らし続けたところ、
犬は、餌を与えていないのに関わらず、ベルの音を聞いただけでよだれを垂らし始めました。

これによりイワン・パブロフは
『古典的条件付け』を発見しました。

とまぁ、あなたもここまでならご存知かと思いますが、
実はこの実験には続きがあったのです・・・

なぜか失敗する『パブロフの犬』

古典的条件付けの信憑性と力を他の誰かにも見せたい!
と思ったイワン・パブロフはいろんな人を研究室に招待しました。

しかし、
何度か実験を繰り返したのに関わらず、
人を招待して実験を披露する時に限ってうまくいきませんでした。

犬がヨダレを垂らさなかったのです。

この現象に何度か頭を悩ましたパブロフはある仮説を思いつきます、
それが『探索反射』(現在では『定位反応』と呼びます)です。

探索反射とは・・・
人間含め全ての動物は生存のために環境・周囲に変化が訪れたときに
それらを探知し、評価しなくてはいけないことです。
しかもその力は強力で、あらゆる動作・思考よりも優先されます。

つまり実験が失敗に終わった理由は、

犬が、イワン・パブロフと助手以外に、研究室に何名も招待せれたゲストが来た
という新しい環境の変化に思考の全エネルギーを、
「今この環境は安全なのか?」「この人間たちは危害を加えるのか?」
に費やしたため、ヨダレなんて垂らしてる場合じゃねぇわ

という結果になったわけですね。

結論悪のは環境

この理論はもちろん人間にも当てはまりす。

冒頭の『あれ...私何しにここに来たんだっけ?』現象の多くは、
部屋に入った時や別の場所に移動した時に多く生じます。

なので今後は『あれ...私何しにここに来たんだっけ?』現象に遭遇した時はこう思うようにしましょう

大丈夫、大丈夫。
私が忘れっぽいんじゃない、全てはこの部屋の環境がいけないんだ。

と。

結論普通にメモとかしとけば防げる現象なんですけど、

探索反射以外にも、人間の注意力なんてすぐ別の方向に向きやすいんで、
(勉強・仕事中にくるスマホの通知音)
集中したい時はしっかりと環境を整えることが大事になっていきます、
僕も机環境とかは結構気にしたりしていますので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?