見出し画像

私の宅建士受験学習法のこと

だいぶ前のことですが、2017年(平成29年)54歳の時、初挑戦の宅建士試験に合格できました。

以下、私の取り組んだ学習法の3つのポイントについてです。なにかしら参考にしていただけることがあれば幸いです。

1.手元を動かし書いて覚える

これは、手を動かし書くことで脳に記憶の定着を図るということです。

2.図や表で整理して覚える

これは、文章で覚えるよりも視覚をとおして理解しやすくなるからです。

3.混同しやすい論点と数字は比較して覚える

これは、比較をしながら覚えることで論点を整理でき、数字を確実に記憶するためです。

因みに学習期間は4月から10月の6カ月、学習時間は約300時間でした。

社労士試験に合格して5年後のことでしたが、どちらも法律系の試験なので学習の進め方については、共通するところも多かったです。


試験について

私の受験した2017年(平成29年)宅地建物取引士資格試験案内より 

当時の試験案内

出題構成(5科目50問)

・権利関係 14問(問1~問14)

・法令上の制限 8問(問15~問22)

・税金/価格評定 3問(問23~25)

・宅建業法 20問(問26~問45)

・諸法令/統計等 5問(問46~問50)

出題構成からわかるとおり、宅建業法からの出題比率が一番高く、全体の4割を占めています。

私の学習法

宅建業法

私は、一発合格の可能性を高めるために、この宅建業法で満点を狙い重点的に学習しました。

重要ポイントについては、自分の手を動かして何度もノートに書き、何も見ないでソラで書けるようになるまで繰り返して、知識を定着させました。

そして、最終的にその知識を試験当日にアウトプットできるように意識して学習を進めました。

媒介契約書面に関するルールは、賃貸借には適用されません。

なので、法的には書面作成義務もありません。

また、自分で所有するマンション等を自ら貸す場合には、宅建業法が適用されません。

宅建業法では売買と賃貸で異なるルールを設けている場合が多いので、これを混同して曖昧に憶えていると文字通り「ひっかけ問題」にひっかかって、不合格になる可能性が高くなります。

自分ノート(業者・売主・買主と書面の関係性)

宅建業の免許は会社が取得するもので、宅建士とはまったく異なります。

宅建業の免許宅建士の資格登録はよく似ているので、比較して覚えることで早く正確に記憶できます。

宅建試験で出題されている宅建業法の条文は50条程度です。

つまり、少ない条文知識から毎年似たような問題が出題されています。

なので、学習方法さえ間違えなければ、短期間で満点が狙える法律科目です。

私は、特に宅建業法においては「ひっかけ問題」の失点をなくすべく、重要ポイントをしっかり押さえ、正確に丁寧に学習しました。

自分ノート(宅建業の免許と宅建士の資格登録)

法令上の制限

私は、この科目についても宅建業法と同様に重要ポイントで記憶の定着しずらいところは、繰り返しノートに書いて覚えました。

まず、都市計画法をきっちり理解し、確実に点数を取れるよう正確に暗記します。

特に数字は、しっかり押さえます。

そのうえで、建築基準法に進んでいくという流れです。

この科目は、守備範囲が広いので、重要ポイントをしぼって正確に覚えることが大事です。

自分ノート(都市計画法開発許可と国土利用計画法事後届出)

税・その他

私は、この科目についても、他と同様に繰り返しノートに書いて記憶を定着させるようにしました。

不動産取得税固定資産税は、どちらか1問が出題される可能性が高いので、正確に暗記する必要があります。

私は、両方を比較しながら覚えるようにしました。

登録免許税は、出題範囲がせまいので、上記の二つの税といっしょに覚えるようにしました。

自分ノート(不動産取得税・固定資産税・登録免許税をまとめて整理)

所得税も捨てずに覚えました。↓

自分ノート

地価公示法と不動産鑑定評価基準は、基本的なところはしっかり覚えました。↓

自分ノート

権利関係

私は、この科目についても記憶を定着させるために、繰り返しノートに書いて覚えました。

ただ、この科目は高得点を狙って時間をかけてもなかなか点数が伸びません。

合格する人でも、14問中の7問程度しか正解していません。

なので、この科目は特に、頻出分野に絞って学習したほうがよいです。

民法は興味のもてる分野ですが、深入りしすぎると他の科目で点が取れず、合格が難しくなってしまいます。

直前期は、権利関係よりも宅建業法や法令上の制限に時間を割いたほうが、合格につながりやすいです。

私の権利関係の試験結果は、14問中5問しか正解できませんでした。

苦手意識もあり、点数を伸ばせませんでした。

試験当日は問題を解いているあいだ中、手ごたえが感じられずとても不安でした。

自分ノート(混同しやすい内容を覚えやすく整理)

登録講習修了者免除科目 諸法令・統計等

私は、この科目の免除対象者ではありませんでした。

なので、免除対象者より学習する量が多くなりますが、繰り返し出題されている分野を中心に覚えるようにしました。

模擬試験

模擬試験は、受けたほうがよいと思います。

理由は、自分の実力を試せることと本試験の雰囲気に慣れるためです。

私は、本試験2週間前にTACの会場模擬試験を受けました。

結果は、得意科目のはずの宅建業法で思わぬ失点がありましたが、50問中36問正解のA判定でした。

この結果を参考にして、残りの2週間を使って過去問を再確認しながら解くことに力を注ぎました。

そして自信をもって本試験に臨むことができました。

ただ、本試験では予想外の苦戦を強いられはしましたが・・・。

私の模擬試験結果

まとめ

私の試験結果は、以下のとおりでした。

・権利関係 5点(14問中5問正解)

・法令上の制限 6点(8問中6問正解)

・税金/価格評定 2点(3問中2問正解)

・宅建業法 18点(20問中18問正解)

・諸法令/統計等 4点(5問中4問正解)

合計得点35点(当年度の合格基準点35点)で合格

私の場合は、過去に何度も出題されている論点を中心に、とにかく自分の手を動かしてノートに書くという方法で、記憶を定着させました。

小学生のとき、漢字を覚えるために何度も書いたように、とにかく書きまくる感じです。

あとはどの科目も同様ですが、テキスト→過去問→テキスト(間違えた問題の確認)の繰り返しです。

結果的に満点狙いで学習した宅建業法の得点で、失点の多かった権利関係をカバーすることができました。

合格基準点と同点でしたが、結果を出せたことは自分にとってひとつの自信となりました。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?