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還暦のトシちゃん(田原俊彦)を心より尊敬すべき8つの理由

私はこれまでロイター通信などでできるだけ客観的に記事を書いて来た。しかしながら今回は、限りなく「主観的」に書いてみたいと思う。

トシちゃん(田原俊彦)はスゴい!

トシちゃんに対する尊敬の念は、実は昔は全く持っていなかった。

小学校の頃、学校の縦笛練習の課題曲の一つが「ハッとしてGood」だったので、笛の練習やテレビの歌番組でトシちゃんの歌や曲には慣れ親しんでいた。しかしながら、当時(40年近く前)には、当時20歳くらいであったトシちゃんのことを、カッコいい(あるいはカッコつけてる)アイドルのお兄さんくらいにしか思っていなかった。

進化し続ける「還暦」トシちゃん

時は流れ、トシちゃんも今年の2月28日に還暦を迎える。テレビドラマ「教師ビンビン物語」あたりを最後にトシちゃんのことをテレビで見る機会が減っていたが、改めてここ数十年の彼の活動を見ると、深い敬意を抱きたくなる。

トシちゃんの進化は、もはやただのアイドルなどではない。日本のマイケルジャクソン、いやマイケルをもっと明るく楽しくした、日本の誇るエンターテイナーだ。

同時に、日本で最もunderrated な (実力を過小評価されている) エンターテイナーだとも感じる。

現在でも、年齢に関係なく40年前と同じ肉体的パフォーマンスを現役で続けているとことに感銘を受ける。同世代の多くの日本人に、元気と勇気を与えて続けている。

私がトシちゃんを尊敬する8つの理由は以下の通りだ。

1)歌唱力がものすごく進化し、気迫に満ち溢れている
2)踊りが今でもどのバックダンサーよりも上手く、キレがある
3)どんなステージでも常に全力パフォーマンス (→ 毎回のステージを「死ぬ気」でやっている感じが伝わってくる)
4)地方のショッピングモールで歌うことも全くいとわない (→ 過去のプライドや栄光にしがみつかない)
5)「高齢者」のイメージを一変させている (→ これほど体が柔らかくしなやかな60歳がいること自体、 高齢化する日本において多くの人々へのインスピレーションになっていると思う)
6)とにかく、明るい!いつも周りを笑わせてくれる(→ 自己満足のためではなく、本当にファンや相手のことを考えているエンターテイナーだと思う。周りを明るくする能力は宝だ。)
7)自己管理能力が極めて高い(→ そうでなれけば、60歳であの肉体的パフォーマンスは有り得ない)
8)独立して、忖度マスコミから叩かれても、決して諦めない、へこたれない。絶え間ない向上心がある 

ここから先は、少しマニアックな話になるので、トシちゃんファンの方のみ読んでいただきたい。トシちゃんは、いまから30年以上前、日本の外交の場でも一役買っていた。

日本を背負って立ったエンターテイナー

1988年、レーガン大統領が来日した際、歓迎コンサートが東京で行われた。

当時アメリカは揺るぎのない世界のリーダー。米国大統領といえば、トランプ氏とは違い、世界中の敬意と威厳を集めていたといっても過言ではない。

一方、当時の日本はバブル期の最中。GDP世界ナンバー2の「ミステリアス」な国として、まるでいまの中国のようにバッシングなども受けていた。日本人が「エコノミック・アニマル」と呼ばれ、日本企業によるロックフェラーセンターの買収が米国人の感情を逆撫でし、牛肉オレンジなどの貿易問題で日米関係が緊張していた時代でもあった。

そのような時代で米国大統領が来日した時、この二つの大国の友好関係構築の夜の主役を任されたのは田原俊彦だった。

もちろん彼一人のショーではないが、最高の夜を演出し、大成功に終わったのは間違いない。ナンシー夫人は、喜びにあまり、会場を後にする際、夫のレーガン大統領にキスをしている。

これがそのコンサートの映像だ。

ショッピングモールでも全力投球

時は変わって、いまから1年半ほど前、こちらはトシちゃん58歳の時のイオンモールでの映像だ。

「朝からツラい〜!腰が痛い〜!」と冗談混じりに言いながら、またマイクの接触が悪く音が出ないことがあっても、集まった観客たちを明るく楽しませてくれている。

こんな60歳、他にいない!

次は、トシちゃんが57歳の時(2018年)に出した新曲だ。ダンスミュージックを軽快に踊り倒している。もちろん、20代の頃のようには体は軽くないだろう。それを掛け声や気迫でカバーしているところに感動さえする。

特に3分40秒あたりを見ていただきたい。気合で昔のように右足を高々と揚げ、自分自身を鼓舞するように掛け声をかけて力を振り絞り、最後まで最高のパフォーマンスをしている。心からの拍手と称賛を送りたくなる。

こんなにキレキレで、こんなに元気を与えてくれる60歳が他にいるだろうか?

海外を見ると、例えばイギリスのRod Stewart も70代半ばになってもまだバリバリカッコよく歌っている。ただしロッドは踊らない。(下の映像)

確かにロッドも素晴らしいが、トシちゃんがロッドの年齢になった時には、間違いなくまだキレキレの踊りで観客を楽しませてくれることだろう。そして、元気と勇気を与えてくれるだろう。

さらにトシちゃんの近況を紹介すると、こちらは2年前(2019年)のデビュー40周年のテレビ番組出演。いくら朝の情報番組の枠といっても、演出がかなり寂しい、、。その中でトシちゃんは一生懸命がんばっている。(最後には、「もう帰っていいですか?」「死にそうです」と言っているところがまた笑えるし、応援したくなる。)


最後のおまけは昨年、59歳でのジャングルJungleのフルバージョン。昔と変わらぬ、軽やかなステップを披露している。


トシちゃんの還暦を心から祝福し、勇気と元気を日本中に与えて続けてくれる姿に感謝して、これからも応援したい!

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