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エルク現る カナダ・スキー

北海道では雪が降り、日本各地で熊出没のニュースが流れている。
実は富山の実家からわりと近い熊野地区でも熊が出没したとのこと。

我が家は農家だったから敷地に10本の柿木がある。それに加え栗の木や、イチジクの木、梅の木もある。だから熊がそれを食べに来ることは考えられる。今考えると恐ろしい。

幸い、私は今まで熊に直接出くわしたことも無ければ、遠目に見たこともない。でもとにかく熊との遭遇は避けたい。

でもそれがおとなしいエルクだったら、話は別で、嬉しい。

私は野生のエルクに出会ったことがある。今回は雪の便りに乗せて、スキーとエルクとの遭遇を記したい。

カナダのスキーは寒かった

1991年1月、私はある用事でカナダのロッキー山脈東側にあるカルガリーに行った。今回は一人旅で、レンタカーでの移動だ。
ここは1981年に冬季オリンピックを開催したところだ、ならばついでにスキーもするか! と思い、3か所のスキー場に出かけた。

一つ目は、滑降競技の会場となったナキスカスキーエリア。ここは人影もまばらで、閑散としている。この日の来場者数80名だけ。森林を競技用に切り開いただけのコースで、滑っても全く面白みが無い。それで早々に引き上げた。

ナキスカスキーエリア 
面白味が無いので、記念にバンダナを1枚だけ買って早々に引き上げた。
そのバンダナは今でも愛用している

二つ目は、サンシャシンスキー場。世界一長い屈曲リフトに乗って森林限界の上にでた。広大なスキーエリアで、地図を持っていないと迷子になりそうだ。高度もあり、とにかく寒い。顔用のマスクをしていないと、寒くて滑っていられない。早く帰って暖かいお風呂に入りたい! と思った。


とにかく広大な サンシャシンスキー場
顔マスクが無いと寒くて滑っていられない。

三つ目は、「ロッキーの宝石」と言われるレイクルイーズ(湖)にあるレイクルイーズスキー場。ここは規模、設備とも最高! 
一人の若き日本人女性スキーヤーと、リフト乗り場で偶然出会った。聞けばワーキングホリデービザで来ていて、バンフで働き、休みの日にスキーに来ているのだという。

私がスキーのインストラクターだと分かると、彼女は「スキーを教えてください」と言う。
「では、一緒に滑りましょう。貴方は地形をよくしっているでしょうから、コース案内をして下さい。私はスキー技術の助言をしますから」と言って、あちこち滑りまくった。
彼女は手作り弁当を持参して、経費を節約しているのが微笑ましかった。


ロッキーの宝石と言われるレイクルイーズ。
ここはスキーのワールドカップも開催される、素晴らしいスキー場。
当時のスキー板は、今のように短いカービング板ではなく、
佐々木小次郎の刀のように長かった。

びっくり! エルク出現

バンフの宿に戻り、街を歩いていると、何か大きな動物がいる。「えっ、あれは何だ」と思って見ると、野生のエルクである。人に慣れているせいか、全く怖がらない。
このエルクにソリを曳かせたら、サンタクロースになれるかな!?

エルクと私


バンフ郊外のモーテルにて。(右が私)
「大きい車だね」、と声を掛けると、
「ぶつかった時、ケガする度合いが低いからね」と彼は答えた。

#エルク #カナダ #バンフ #オリンピック  

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