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単行本「病気の9割は歩くだけで治る」を読んで

歳を重ねるごとに、かかる医者の数は増え、薬の種類も多くなった。
掛かっている医者は、内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、等々、7つ。
飲んでいる薬は、いつの間にか20種類を超えてしまった。
まぁ、身体は老朽化するから「仕方がないか」と思っていた。

だが、最近偶然から「病気の9割は歩くだけで治る」という本を手にした。
また出版業界特有の誇張したタイトルを付けているのだろう・・・と思ったが、読んでみると「なるほど」と思った。
それで考え方を変えて、「歩こう!」と決めた。


著者 長尾和宏  山と渓谷社刊

医学博士で町医者の著者が書いたこの本の内容は極めてシンプルで、タイトルの通り「病気の9割は歩くだけで治る」ということに徹している。難しいことは何も書いてない。

それを羅列すると次のようなものだ。
1・人間は動物である。植物ではない。歩くことにより身体の機能が、正常に働く。だから歩かないと、支障がでる。だから歩く。

感想:なるほどその通りだ。歩ける時には、歩けるのが当たり前と思う。でも歩けなくなると、自分の足で歩けることがどんなに有り難いかが分かる。

2・多くの医者も患者も、薬で治そうと考えている。そうではない。薬は一時的に期間限定で使うもので、患者本人の身体機能を働かせる為に使うものである。
薬を飲めば飲むほど病気になる。

感想:確かにそうだなぁーと思う。

3・薬を処方する阿呆に飲む阿呆。
医者は薬を出すことで、患者をリピーターにしようとする気持ちが働く。つまり「薬で餌付け」しようとする。患者は薬が無くなると再診にくる。でも薬を出さないと、医者は患者が来なくなるのではないかと不安を頂く。だから出す。
薬の前に、「歩くこと、そして食事は・・・」と話すと、患者に「薬も出せないのか、このヤブ医者!」と言われたことがあるとか。

感想:患者が賢くなるしかない。そしてそのように言ってくれる医者に巡り合うことが大切。

4・「歩きなさい」といっても、無理して一気に歩けと言うことではない。出来る範囲で痛くない範囲で、少しづつ歩く。

感想:何事も一気に負担をかけると支障がでる。徐々に行うことが大切と思う。

5・歩くのは下半身運動ではない。全身運動である。腕を振ることにより肩甲骨も動く。だから全身運動になる。

感想:その通りと実感。

6・階段の上り下りは特に良い。階段をダーッと降りようとすると、目から入る情報を脳が適切に判断し、踏み外さないように指令を出す。スクワッドも良いが、それ以上に階段の上り下りはグッドである。

感想:階段を見たら、「おっ、トレーニング施設だ」と思うようにした。

7・歩くのは量より質。一日1万歩とするより、10分×3回がよい。
大股で、手を振って、サッサと歩く。

感想:なるほど納得。

8・一石二鳥の歩き。著者はこれを「ながら歩き」と呼んでいる。
例えば、郵便物を出すのに原付バイクではいかず、歩いていく。

感想:私はこれを多用しようと思う。きちんと「歩く時間」をとって歩くのよりも、これなら、一石二鳥になる。

それで、私は意を決し、「向こう半年で薬の量を半分に減らす」ことを目標にした。


少しづつ歩く度合いを高め、身体の機能を高め、その結果、薬の量を減らそうというものだ。(勿論、医師と相談の上のことですが)

だから、少し前から歩く度合いを高め始めた。歩くとやはり体調がよくなるのを感じる。
明るい未来は見えてきた!

関心があれば、一読をお勧めします。
あとはご自身の判断と責任において!



#歩く #病気 #山と渓谷社 #長尾  


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