東京の檜原村で、昭和と明治にタイムスリップ
「旨いものを食べたいなぁ~」、「気分転換に少し離れたところへ」との想いから、昨日(3月23日)、東京の檜原村へ向かった。
そこは、昭和時代と明治時代にタイムスリップしたようだった。そのことを記してみたい。
■昭和へのタイムスリップ
私は、ネットで見つけた檜原村の蕎麦屋へと車を走らせた。
檜原村は、島嶼部(とうしょぶ=島々のこと)を除いて東京唯一の村で、人口は約2千人弱と少ない。東京都の西に在り、ほとんどが山間だから静かだ。日本の昭和の雰囲気が漂う。
目的の蕎麦屋まで、自宅から25㎞で、車で約1時間。
古民家を改装した店内に入ると、鎧兜(よろいかぶと)が飾ってあったり、戦闘機「隼」の車輪がオブジェのように置いてある。全てオーナーの趣味であろう。
自家製の蕎麦と舞茸の炊き込みご飯を食し、外へでて振り返ると、建物には懐かしきかな水原弘の「強力殺虫剤ハイアース」のプレート看板や、昆ちゃんこと大村崑の「オロナミンCドリンク」の看板が張り付けられていた。
■明治へのタイムスリップ
昭和の気分に浸りながら、ついでに近くにある檜原村随一の観光名所、「払沢(ほっさわ)の滝」を訪れた。
この滝は、冬季には凍結した美しい景観が広がることで有名である。
深い滝壺には、大蛇が棲んでいたという伝説もあるから、そこへ向かって歩き始めると、明治時代にタイムスリップしたかのような、建物が現れた。
ん? 何だろうと思って足を進め近づくと、それは「〒ひのはら ゆうびん館」の建物だった。
もちろん今は使われていない。谷合の小さな渓谷に突き出すように建っているその建物は、綺麗に手入れされ、日常生活とは別の世界へ誘ってくれた。
■大蛇が棲むという、払沢の滝へ
明治の洋館のもう少し先にある払沢の滝は、澄んだ清流そのものという感じで、水を手ですくって飲みたくなる位綺麗だ。
でも3月下旬ともなるともう凍結はしていなかったが、美しい女性が一人、滝壺に佇んでいた。
ひょっとしてこの女性が、大蛇の化身か! とも思ったが、大蛇に飲み込まれると怖いから、後ずさりして静かにその場を離れた。
今日はそんなことで、昭和と明治にタイムスリップした気分を味わった日となった。
いつの日か、こんな山間の静かなところに、空き家を借りて、書斎にしたいなぁーとの想いを抱きながら、家路についた。
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