ビジネスマンに勧める資産形成(株式投資)⑬~キャリア戦略に資産形成が有効な理由~

今回で「複利の力」は終わりにします。もう少しお付き合いください。

(↑は当日のPPTスライド)

前回は複利効果としての「72の法則」とS&P500の投資利回りについてご紹介しました。今回で複利の話は終わりにしたいと思います。

さて、これ程に魅力的な複利ですが、天才物理学者アインシュタインをして「複利はこの宇宙で最強の力」「複利は人類史上最大の発明」と言わしめたのはあまりにも有名な話です。
自分は元々が理系出身であるだけに、アインシュタインが複利をこの様に賞賛していたというエピソードに何とも言えない神秘性を感じてしまいます。

そして、株式投資の本質はこの複利にあるということを改めて思い知らされます。前々回と前回でもご紹介した通り、株式投資のリターンというのは事業と株価の両方の側面から複利効果を享受します。
数十年前のコカ・コーラ、若い頃のGAFA、今よりも少し前のNVDAなどは、この複利効果を一身に享受して事業と株価が成長してきました。
そして今も株式市場には次世代のGAFAやNVDAとなり得る銘柄が存在するはずです。その様な銘柄を見極めて投資すれば、後はひたすら強い握力でグリップするのみ。複利効果を享受するには何といっても時間が必要です。

この点、他人の資金を預かって運用するプロ投資家には時間的制約があります。それは、一定の期限内にパフォーマンスを顧客に提示する必要があることから、時間を全て背負って味方につけることが難しいことを意味します。

しかし本業を持つ個人投資家は、この時間を完全に全て自分の味方につけることができます。自分以外の誰に対しても投資パフォーマンスを示す必要がない以上、投資先のファンダメンタルズが毀損しない限りは半永久的に持ち続けることができます。

そしてこの「持ち続ける(Buy & Hold)」という行為こそが、複利効果を最大限に享受する唯一の方法であり、Holdする時間が長いほど望ましいということは、株式投資を始めるなら早ければ早いほど有利であるということでもあり、それはまさにこうした理由によるものです。

アインシュタインをして宇宙最強の力と言わしめた複利効果に思いを馳せながら、次世代のMagnigicent7を発掘する楽しみもまた、株式投資の醍醐味の1つだと思います。

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