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KURU TOGA DIVE 解説&評価

暖かくなって来ました。toshiです。
本当にこれを使ってみるのが一つの夢だった。
今回はKURU TOGA  DIVEを解説していきたいと思います。買いに行くまでの経路を書いた記事もあるので、どうぞ。
本当に人気なシャーペンですね。継続品ですが、この人気の爆発力はしばらくは在庫切れ状態が続きそうです。買えなかった人、ぜひAmazonを見てください。17800円で売ってます。転売ヤーマジで許さん。買えなかった人も買えた人もぜひ今回の解説も見ていってください。
それでは、どうぞ。

1 外見について


外見についてです。箱も好みなのでついでに載せておきます。
今回買ったのは「デンスグリーン」です。ていうかこれ以外売り切れてた。(まあどの色でも好みだけど)デンスグリーンはちょっと青みがかった色ですね。完璧緑色ではないので、当時アビスブルー欲しくてもなんか妥協できる感じです。
キャップには「uni KURU TOGA 0.5」と彫られています。本体側の一面にはクルトガエンジンが見える窓が付いてます。


キャップを開けるとこんな感じ。初めて開けた時は興奮と幸福でいっぱいでした。この圧倒的メカメカしさ、好みすぎる。画像ではわかりづらいですが、グリップ部分は硬めのラバーです。

2 特徴について

下の公式サイトから情報をパクr…リスペクトさせてもらいました。
この記事では説明に限界があるので分かりづらかったら下のサイトを見てください。

特徴についてはさすが最高値モデル。格が違ってきます。
・クルトガエンジン ・マグネット式キャップ ・オートマチック機構 ・初筆芯繰出機構 ・芯繰出量調節
頭おかしい量の特徴。一つ一つ説明します。

2.1 クルトガエンジンについて

クルトガエンジンについては今回で3回目の解説です。
簡単に言うと「筆記時の筆圧によって芯を回転させ、均一に芯を尖らせる機構」です。
詳しい解説は下の記事の項目2.1で、どうぞ。

2.2 マグネット式キャップについて

名の通りです。通常のキャップ式のシャーペンでさえかなりレア。(例:KERRY)今回は磁石がついていて、強く押し込まなくてもキャップが付きます。
ペン先につけて収納、キャップ側につけて筆記という感じですね。
つけた時の「カチリ」という音がクセになります。

2.3 オートマチック機構について

今回の目玉みたいな機構です。
二種類の自動芯繰出機構が合わさっています。
一つ目は、ガイドパイプの沈んだ長さ分、ガイドパイプと芯を同時に繰り出す機構です。常にガイドパイプが紙に擦れている状態なので、通常のシャーペンより引っ掛かりが大きいという欠点があります。S30やオレンズネロ、オレンズATなど自動芯繰出機構といえばこれと言っても過言ではないですね。ただ今回は、クルトガならではのもう一つの機構があります。
二つ目は、クルトガエンジンの回転運動を前後運動に変換する機構です。一言で言うと何言ってんだと言うほど細かく、奥深い機構です。
わかりやすく言うと、クルトガエンジンの回転とともに自動芯繰出機構のギアも少しずつ回転し、それと一緒にガイドパイプのみが沈んでいきます。そして、一定の画数でガイドパイプとともに芯を繰り出すと言う機構です。
この機構の利点は、ガイドパイプが紙に擦れにくいことです。引っかかりも少ない。


言っていることを図に表す

うん、何言ってんだ?これじゃ説明不足なので上のサイトに飛んでください。

2.4 初筆芯繰出機構について

描こうとしてキャップを外すと必ず芯が一定の量出ています。例え、キャップを閉じる前に出てた芯を戻しても。
キャップの底の方をみると、芯しか通らなそうな穴があります。先ほど説明した自動芯繰出機構の前者の仕組みを利用し、芯を出していたと言うことです。


2.5 芯繰出量調節について

自分の筆圧や芯の減るスピードに合わせて5段階に繰り出す量を調節できる機能です。ちなみに自分はMID(3段階目)が一番合ってます。大体の人はMIDでいいと思う。


MIN・MID・MAX

3 基本情報

ここは全長や重量など基本的なスペックをまとめます。
誤差など誤った情報などもあるかもしれないので参考程度に見てください。

全長:147.0mm(収納時)
   142.0mm(筆記状態キャップなし)
          147.8mm前後(筆記状態キャップあり)
重量:19.0g(キャップあり)
   14.0g(キャップなし)
グリップ部分の太さ:11.0mm
ペン先からの重心位置:約82.2mm(キャップあり)
           約65.8mm(キャップなし)
芯硬度表示窓:なし
価格:5000円(+税)

こんな感じです。
キャップ式であることが、通常より計測量が増えました。
思ったことはキャップがある時の重心位置が結構高いことです。測らないとわかりませんでした。まさかのグラフギア1000同等。重心低い方がいい人はキャップなしで書くのをお勧めします。

4、 様々な視点から評価

評価は★〜★★★★★で評価します。
後、今回から「精密筆記力」と「筆記持続力」を追加します。
精密筆記→どのくらい狙った所に書けるか、美しい線が描きやすいか。ガタつきの少ないペン、視界のいいペンなど、製図用シャープペンシルが有利傾向。
筆記持続→どのくらいストレスフリーで、ノックなしで書けるか。スライドパイプ式、オートマチック式、疲れにくいペンが有利傾向。

書き心地:★★+
クルトガエンジンと自動芯繰出機構の都合上、どうしてもガタつきが生まれてします。ksモデルはかなりガタつきが少なかった。クルトガなのでしょうがないとしか言えない。ただ、自動芯繰出機構なのに引っ掛かりがない(正しく使えれば)のはいいと思う。

グリップ:★★★★
硬いグリップとわずかな段差については人それぞれ好みが分かれる。ただ、変なベタつきもないのは良い…のか?グリップ力は良いシャーペンよりかはない。

視界:★★★+
ガイドパイプは長くて4mmあったが、地味に太い。

精密筆記:★★
ガタつきが大きいので図を書いたりすることには向いていない。引っ掛かりが少ない分マシだが。

筆記持続:★★★★★(キャップあり)〜★★★★★+(キャップなし)
ストレスフリーで書けるかは人それぞれだけど、クルトガエンジン+自動芯繰出機構+初筆芯繰出によって、本当に書くことにのめり込める。もっとのめり込みたいならキャップなしで描いてください。

機動性:★★★+(キャップあり)〜★★★★+(キャップなし)
確かにクルトガエンジンでペンを回さずに描き続けられるのはいいが、そこまで軽くないのとキャップつけるとかなり高重心なのでこんな評価になった。

耐久性:★★★★
キャップでペン先を守れるのはとても良いが、かなり複雑な機構なので強い衝撃に守れるとは言い切れない。分解は覚悟のある人しかやらない方がいいと思う。

クリップ:★★★★★
丁度いい強さ。筆記中に当たってストレスな人はキャップを外せば万事解決。

デザイン:★★★★
かなり意見が分かれる。自分は好きだが、かなりずんぐりむっくりな形状なのでキャップなし状態がダサいという人もいるそうだ。(確かにキャップあったほうがかっこいいけど)

コスパ:★+
値段5500円。高い。ただでさえ高いのに、人気が爆発してる商品なので、しばらくは品切れ状態が続く。つまり、一回壊したらしばらくは換えが効かない。換えが効いても高い。持っている皆さんは本当に大事に扱いましょう。

総合:★★★+
集中できるシャーペンとしては100点満点な感じだが、製図、絵には向いているとは言えない性能がかなり尖ったシャーペン。今までのクルトガを超えたことには間違いないが、その他万能なシャーペンや製図得意なシャーペンはいっぱいある。これを筆箱の一軍として利用したいなら、欠点を補えるシャーペンは二本ぐらい必要だと感じた。

5、まとめ

今回紹介したこのシャーペン、やはり最高級の値段と性能をしていた。文字を書くことだけに超特化したシャーペンだった。仮に満足はできなくても、今とんでもない人気があるシャーペンなので持っている人は自慢しても全然いいと思う。(限定色持っている人には絶対に敵わないが)自分は一軍のシャーペンにクルトガがあったので、今後も使っていきたい。
あと買えなかった人に言いたいことがあります。絶対に原価価格で買った方がいいペンです。今回発売されたのは継続品なので、待っていれば絶対に店頭で買えます。高額転売ヤーに負けるな。


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