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Kurutoga advance アップグレードモデル 解説&評価

記念すべき一本目の解説&評価。どうもtoshiです。
今回はkurutoga advance アップグレードモデル を解説したいと思います。」
なぜ一本目がクルトガかというと、
実はクルトガ類が一番使っているシャーペンなのです。
ハマる以前からも長年クルトガスタンダードモデルを使っていました。
話がそれました、それでは解説に参ります。

1、外見について

kurutoga advance アップグレードモデル

まず見た目についてですね。
一目見て思うのはスタンダードモデルのクルトガにはないシンプルかつ高級感です。
全体は流線形状で金属の色と樹脂の色で2つのカラーで配色されてます。
クリップには「advance」と書かれています。

グリップ部分を取ってみる

このように金属のグリップ部分を取ると中のクルトガ機構が見えます。

2.0 機能について

kurutoga advance アップグレードモデルには以下の三つの機能があります。
・Wスピードエンジン ・パンチンググリップ ・スライドパイプ
この機能を詳しく解説していきます。

2.1 Wスピードエンジンについて

Wスピードエンジンを知るためには通常のクルトガエンジンを知っておきましょう。
クルトガエンジンとは、文字を書くときの筆圧を芯を回転させる力に変える機能です。

クルトガ機構

このようにオレンジの部品の上下にギザギザの歯があり、白い部品や透明な部品にもオレンジ部品に隣接するようにギザギザの歯があります。
それが、下の図のようにオレンジの部品が筆圧によって上下すると隣接する歯に噛み合うようにスライドし、回転する力に変えられます。

クルトガエンジンの動き
クルトガエンジンとWスピードエンジンの違い

Wスピードエンジンは通常のクルトガエンジンよりも歯の数が2分の1少なく、
歯の形状が二倍大きいので、一回の筆跡による機構の回転が大きいのです。
正確には通常のクルトガエンジンは40画で一回転、Wクルトガエンジンは
20画で一回転します。

2.2 スライドパイプ機構について

スライドパイプ機構は文字通り、パイプが芯が削れると同時にパイプも内に引っ込むというものです。オレンズと同じ機構ですね。
ノックと同時にパイプも出てくるので、芯を出さずに、1回のノックで
かなり書けます。

スライドパイプとパンチンググリップ

2.3 パンチンググリップについて

パンチンググリップは金属のグリップに小さな穴が沢山あるグリップです。
ローレットグリップじゃない理由はWスピードエンジンをチラ見せするためや、機構のためのスペース節約の為だと自分は考えています。

3 基本情報

ここは全長や重量など基本的なスペックをまとめます。
誤差など誤った情報などもあるかもしれないので参考程度に見てください。

全長:137.8〜140.7mm
重量:15.9g
グリップ部分の太さ:10.8mm
重心位置:ペン先から約56.8mm
芯硬度表示窓:無し
価格:1000円(+税)

こんな感じです。
一目見て思ったのが、重心位置がかなり低いんですね。
パイロットのドクターグリップACEが約64.7mmなのでかなり低く感じられます。
同じぐらいのものだと、
ぺんてるのPG-METAL350が約55.8mmで1mm差です。

4、 様々な視点から評価

評価は★〜★★★★★で評価します。

書き心地:★★
クルトガエンジンの構造上、どうしてもペン先が沈み込んでしまうんですね。
スライドパイプもいい機構なのですが、横方向のがたつきやパイプ自体が太く書いてみると筆圧が強い方にとっては抵抗感を感じます。
その為、製図用シャーペンのような書き心地は全くないですね。

グリップ:★★★★
パンチンググリップはなんの加工もされていない金属グリップよりかは滑り止め性能は高いのですが、ローレット加工されたグリップよりかは少し劣ります。
なんだか人によって感じ方が違ったグリップですね。

視界:★★〜★★★
スライドパイプがオレンズよりも太いものが使われているので、ペン先の視界は
なんとも言えない。ですが、スライドパイプが沈み、短くなると、その分見えづらくなります。小さい字を書くのは苦手かも。別にスライドパイプはオレンズと同じものを使ってもいい気がするんですけどね…

機動性:★★★★★
ペン自体が低重心なのと、クルトガエンジン搭載によるペンを回す工程がいらないというのがかなり良いです。スライドパイプ機構も芯を守り続け、1ノック分
のかける分が多いので、書くのにかなり集中できます。

耐久性:★★★★★
強度がないWスピードエンジンの周りに金属が使われているのとパイプが折れにくいということから、落下などの衝撃には強いと思います。ただ分解して壊すことは多いので気をつけましょう。

クリップ:★★★★★
クリップ自体あまり使わない人が多い気がしますが、解説すると、
紙に挟むとちょうどいい力が加わります。ペンを回す工程がないのでクリップが当たることは意識すればまずないでしょう。仮に当たっても丁度いい位置と先の丸み加工で気にならないです。

デザイン:★★★★★
流線形状とツートンカラー、あと金属が使われているので見た目の安っぽさはないと思います。色は好み。0.5mmはホワイト、ネイビー、レッド、ブラックの
基本4種類。

コスパ:★★★★
機能の種類自体詰め込んだ感じがあるんですけど、基本的に良く1000円で満足できると思います。ただ、素材がなんでも良ければ通常のアドバンスという安いモデルもあるのでそれに比べたらコスパはそこまで高くないかな〜と。

総合:★★★★

今までクルトガをよく使っていた人なら、かなりいいシャーペンだと思われます。ただ書き心地は決して良くは無い。製図用シャーペンを使いまくっていた人は通常のアドバンスなど安価なモデルを先に触れておいた方が良いと思われます。

5、まとめ

今回紹介したkurutoga advance アップグレードモデルはアドバンスの正統進化といった感じでした。製図用シャーペンとはかけ離れたジャンルにはいるシャーペンだと思います。ただノートをまとめたいという人にオススメだと思いました。

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